BMW R1200R 試乗インプレ
おやじの試乗シリーズ
前回のR1200GSに引き続きBMW です。 本日は、ネイキッド R1200R
かなり核心に近づいてきました。何がというと私の核心です(当たり前か)。ネイキッド好きなんですね。
一言で言うと、R1200GS のテイストはそのままで、操作性をぐーっと易しくした、悪く言えば「ちょっと薄味にした」感じです。試乗して5分で馴染んでしまいました。ハンドルフルロック旋回もできる!こんな体験は初めて。すんごく乗りやすいバイクです。
あまりにも乗りやすいので、借りモノであることを忘れてしまうくらい。
770mmの日本向けシートでしたので私(173cm)は足つき良好。片足のかかとまでべったりつきます。ややアップなハンドル、普通のステップ位置、そしてシートの形状がお尻にフィットして安定感あります。
エンジンの特性は R1200GSと同様、低速からトルクフルでスムーズ。1200Rのほうがやや高回転型のような気がします。7000回転くらいまで常用できる感じ。
すごく良い音。R1200GSよりも乾いた軽い音。迫力ありますが威圧感がなく大好きな音質です。心地よい振動もグッド。ライダーと呼応するパルス感が感じられ好感度高いです。
乾式単板クラッチは自動車のようなミート感覚。ほんの少しアクセルを開け気味にする必要がありますが、慣れてしまえばまったく問題ないと思います。(じつはエンスト1度あり)。
私の永遠の課題(?)である低速バランスも2気筒にしては上手にこなしますが、R1200GSに比べてフラフラするのが残念。ハンドルバーの幅が狭いからでしょう。残念ながら低速バランスのベンチマークであるCB1300には及びません。
足回りはフロントのテレレバー効果でノーズダイブが少ないため、頭の姿勢変化が小さく疲労感が少ない。長距離で生きる長所だと思います。
力強いエンジンとよくできたサスペンションのおかげで、ほんとにスピード感がないバイクです。あっというまにスルスルとスピードが出ます。これで風防があれば完璧でしょう。たとえ街乗りだけであってもオプションの風防は必ず装着すべきだと感じました。
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ハンドリングは低重心を生かした「腰から下で曲がる」感覚。ハーレーのコーナリングとも通ずるものがあります。ハーレーのライディングポジションをアップライトにした感じとでも言えばいいでしょうか。膝を軸にして腰から下に力を入れて倒しこむと勝手にグイグイと曲がってくれる。ものすごく運転が楽チン。
アクセルオンで二次旋回に移る挙動がとても自然。スロットルをひねるとグッと安定感を増してコーナーを脱出。リアサスがいい仕事してます。
シートのくぼみに尻を押し付けて乗るようにするとさらに車体の挙動がつかみやすくなり安心感があります。この感覚が本当に楽しい。いつまでもずっとワインディングを走っていたくなります。
ブレーキはサーボアシスト無しでしたが、タッチ良く、十分に効きます。
難点があるとしたらデザインでしょうか。最近のBMWに通ずることですがゴチャゴチャしていて美しさを感じません。フレームの仕上げも安っぽい。全体にプラスチックの部品が多いからでしょうね。エンジンを除いては、あまり高級感を感じません。なんとかならないですかBMWさん。ほんとに残念。
運転が楽なので、長距離乗る人であれば有難さが実感できるバイクだと思います。逆に言えば、ちょっとしか乗らない人だと、あまりにも簡単なのですぐに飽きてしまいそうな心配があります。
やはり、R1200GSと比べると良くも悪くも「薄味」です。とても良くできたバイクですが、なにかひとつ物足りない。R1200GSのように「手強い感+達成感」があればいいんでしょうか。でもそうするとコイツの存在意味がなくなりそうだし。。うーーん、とても贅沢な悩みですね。
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