モトグッツィ GRISO 1100 試乗インプレ
おやじの試乗シリーズ
今回はモトグッツィ MOTO GUZZI GRISO(グリーゾ) 1100
トライアンフ、ハーレー、ドカティ、BMWと空冷2気筒を試乗しまくってきましたが、大事なものをひとつ忘れてます。縦置き90度Vツインですね。
正直なところGUZZI についてはほとんど知識がなく、ルマンとイモラくらいしか知りません(古いなー、歳がわかる)。
なので、どれを試乗したらよいのかよくわかりません。ここはひとつ外観で決めるしかないとWebページであれこれとチェック。
おお、これだ!GRISOがカッコいい。一目でグッときます。ワイルドなデザインがものすごく私好み。フレームやタンクの質感が高いのもいいですね。
やはりバイクは金属のカタマリ感がないといけません。GRISOはセクシーなバイクですね。非常にグラグラきます。
とくにエンジンの造形がたまらない。グッチがこのレイアウトに固守するのもわかります。
ではさっそく試乗してみましょう。
「なんかとても変なポジション」ってのが第一印象。他のバイクでこんなポジション知りません(私の経験不足ですみません)
シートは低いのですが、シート幅がものすごく広いので足つきはあまり良くないです。かなりお尻をずらさないと片足かかとがつきません。
ステップ位置は普通なのですが、ハンドルバーが広くて遠いので、「手長猿のようなポジション」となってしまいます。
妙な前傾なので腰に負担あり。長距離乗れるかどうか不安です。
エンジン音は迫力ありますが、ややうるさいというか私には落ち着かない音質です。振動もかなりあります。
乾式2枚クラッチは、BMWと同じようにアクセルをやや開け気味にして発進するとうまくいきます。
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走り出してしばらくすると、こいつのテイストがのみこめてきました。GRISOはクルーザーなんですね。ゆったりと船のようにドンブラコと流して走ると爽快。独特の振動は3000-6000回転でややおとなしくなり、とても心地よくなります。ボケーっと走ることができます、一瞬だけ我を忘れました(おいおいアブナイよ)。
ハンドルの幅が広いので、車体をバンクさせると同時にハンドルをきったほうがうまくコントロールできます。最初はちょっと違和感ありますが慣れればどうってことないかもしれません。
加速は豪快。必要とあればすぐに流れをリードできます。
コーナリングの感じはBMWに似ています、なぜかR1200GSに近いものを感じました。ハンドルバーが広いからでしょうか。
お金があれば、休日のんびり走る用にあってもいいかなーというバイクです。これ1台でなんでもこなすってのはちょっと難しいですが。
デザイン以外にはとりたててどこが良いかといわれても困るのですが、あらゆる面で個性的でとても印象に残る一台です。イタリア産のゴルゴンゾーラチーズやバルサミコ酢のような、もしくはスペイン産のハモンセラーノのような、発酵・熟成した食品のクセになるような感触が濃厚にあります。なんだか夢に出てきそうで怖い。。。
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