ZRX1200R ちょこっとカスタム その8 サスセッティング #2 インプレ
ZRX1200R サスセッティング 2回目
前回までのセッティングでかなりいいところまできました。
ちなみに前回の設定は以下のとおり、これを「街乗りセッティング」と名づけることにします。
ZRX1200R 「街乗りセッティング」
フロント
プリロード 14mm(ノーマルのまま)
圧側 最強から3段目(2段戻し)
伸側 最強から2段目(1段戻し)
リア
プリロード 最弱(1段目)
圧側 2
伸側 IIII
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「街乗りセッティング」の長所
・直進安定性が良い。街乗りでフロントがしっかりしている。切れ込みすぎないので細かいハンドリングがやりやすい。
・低速時ブレーキングの姿勢変化(とくにフロント伸び)が少ない。
・路面のギャップで跳ねが小さくなった。(とくにリア)
・高速での直進安定性が向上
・コーナリングでリア荷重をじわーっと受け止めるようになって安心感が向上
・コーナリング時のブレーキング、進入、きっかけがスパッときまるようになった。
という感じで、なかなか優れたセッティングです。街乗り主体ではとくに問題なく、ずっとこれでOKとも思っていました。
ところが、最近になり遅ればせながら峠道のワインディングを走るようになって、かなり違和感を感じはじめました。
「街乗りセッティング」の短所
・峠道の中速コーナリング時、旋回後半でアクセルを開いて後輪荷重を増やすと、前輪の接地感が乏しくなりフロントがフラフラと不安定。けっこう怖い感じがする。
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これはもう一度セッティングを見直す必要ありですね。
ちなみに、自宅近くで走行試験にぴったりの道を見つけました。適度な中速コーナーが続く300mほどのミニ峠道、途中には信号も民家もないワインディングです。通行量が非常に少ない。私は早朝の時間を使って走行試験してます。もちろん安全第一です。
「街乗りセッティング」では、フロントのプリロードはノーマルのままなので、微妙に「尻下がり」の状態。この状態でフロントからリアにいっきに荷重が移るためにフロントが浮いたような状態になっているのが不安定さの原因であろうと分析。ちなみに、尻下がりなので直進安定性がいいんですね。
いつものバイク屋の兄さんとも相談したのですが、リアを高くするかフロントを低くして、前後のバランスをとる必要がありそう。
現状のリアサスの挙動には満足してますので、ここはフロントのプリロードを弱めてみることにします。ノーマルではケガキ線が5本と半分出てますので、6本めの線が微妙に隠れるくらいまで出します。だいたい16ミリくらいでしょうか。正確に測定してなくてすみません。
写真はノーマル14mの状態。
ダンパーには手を入れず、まずはこの状態で走行試験。
ブレーキリリースからのきっかけはグラッと切れ込む感じがあります。そのまま旋回してアクセルオン、前輪から後輪への荷重の移動ぐあいが「街乗りセッティング」よりもスムーズになりました。
前後がバランスしているのだと理解します。
さてフロントはどうかというと、、おお、フロントが安定してます。接地感が強くなりました。大成功!
問題点もあります。プリロードを減らしたぶんだけ前輪への加重が増えてステアリングが切れ込むようになりました。ママチャリのカゴに重い荷物を載せてハンドルをきるような「ゴロン」とした感覚。
ううーっ、この感覚はどこかで体感したことがある。。以前乗ったバイクにこんなのがあった。。。そうだ、トライアンフのスピードトリプルですね。スピトリ君はこういった味付けのサスセッティングだったのだ。ということがわかってすっきり。アハ体験できました。
そこでダンパー(圧側)を1段強くしてみると、切れ込みが少し弱くなったような気がします。ちょっと不満ありますが、まずはこれでOKとします。これを「峠道セッティング1」と名づけましょう。
ZRX1200R 「峠道セッティング1」
フロント
プリロード 16mm ノーマルより荷重を2mm弱くした
圧側 最強から2段目(1段戻し)
伸側 最強から2段目(1段戻し)
リア
プリロード 最弱(1段目)
圧側 2
伸側 IIII
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低速でハンドルが「ゴロン・ゴロン」と切れ込み、ステアリング中立部の直進性がやや不安定になりましたが、慣れればいいだけかもしれません。しばらくこの設定で走り込んでみることにします。
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