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2009年4月30日 (木)

鶏手羽のトマト煮込み悪魔風 を作りながら人生とバイクについて考える

私の得意料理のひとつ。

塩と胡椒を振った鶏の手羽を、オリーブオイルとにんにくで弱火でじっくり焼いて、トマトと赤ワインと唐辛子(たかのつめ)で煮込む。それだけ、非常にシンプル、だけど家族には評判良いです。

いちおうイタリア料理。のはず。

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私の料理は、若い頃から作り慣れたイタリア料理が基本で、他の料理はへたくそ。日本風の料理がまるでできない。イタリア人ではないし、イタリアに行ったこともないんだけど。。。ああそういえばイタリア人の知人ならいます。バイクの色を褒めてくれる人。

日本料理ならダシが基本てですが、イタリアの、とくに南部ではオリーブオイルが料理の味全体の基本のようです。塩、にんにく、トマトをオリーブオイルとうまく調和させるのがポイント。肝心なのは火加減。加熱しすぎはいけない。

シチリアの塩は美味しいです。塩とオリーブオイルだけで十分なご馳走になってしまうのがすごい。

こんなことがわかるまでに数年かかった。料理教室にでもいけばすぐにわかるんだろうけど、それではつまらないんだよね。

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バイクのツーリングでは地図を絶対に持っていかない主義なのと同じような主義です。

迷い道にみずから進んでわけ入って、試行錯誤・失敗しながらやっとの末に出口をみつけたときの快感。もしくは幸運にも想像していなかった良い結果が得られたときの驚き。茂木氏のいうところの「アハ体験」みたいなものだね。

これが人生の動機というか活力の源泉のような気がする。

料理やバイクにかぎらずなんでもそう。

カーナビで安直に解決するような人生ってつまんないでしょ。40歳過ぎると、そう感ずる人が多いと思う。

あ、女性は別です。女性はもともとサバイバルに向いてるので、試行錯誤は本能的にわかったうえで、かつ勘がいいので、特に人生に工夫や発見を求める必要がない、、はず。これはあくまでも男のはなし。

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トマトは生でなく缶詰、どこのブランドでもOK。チリオとかいうイタリアものは酸味が少なくてマイルドなコクがある。アメリカ・カリフォルニア産のはやや甘みが強い。日本産のは薄味だけど酸味がさわやか、どれも美味しいのでいろいろと試してみるといいぞ。

骨ばなれがよくなるまで、30分から1時間煮込めばOK。フライパンにフタをして、水分を蒸発させないよう、極弱火でジワジワ煮込むのがコツ。焦がさないように気をつける必要あり。ワタシはよく焦がしてしまうのだ。。

唐辛子はお好みでよいのだが、参考までに上の写真だと輪切りの鷹のつめを20片くらい入れました。辛いのが苦手なひとはもっと少なくしてください。

ちなみに、イタリアではこういったトマト+唐辛子の料理を「悪魔風」とか「魔女風」とか呼ぶらしいです。辛いのが嫌いなお客の舌がヒーヒーするのを想像して楽しんでる料理人がさしずめ悪魔だろうね。

赤ワインがよく合う。スペインやイタリア産のちょっと癖のある苦みばしったワインがいいですね。

スペイン産ならテンプラニーリョ、イタリア産ならサンジョベーゼの葡萄から作られたやつがトマトに絶妙に合う。フランスのワインはトマトと合わないんだよねー。これがまたおもしろい。

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