ZRX1200R フルパワー化 ついに完成! キャブ調整完了
このところバイクの話題が少なかった。雨が降っていたこともあるのだが、実はその間にショップに整備をお願いしていたからなのだ。
だいぶ前から着手していたフルパワー化はサイレンサー交換とインテーク取り外しまで進んだところで一休み状態が長かった。この状態でもけっこう満足してたのだが、どうせならキャブもやってみたいと思うのは当然のなりゆきでしょうか。
ということで、いよいよ最後の大物であるキャブの調整をすべくZRXちゃんは自宅近所のストライカーシステムさんにドック入りしておりました。キャブは私のようなド素人の手には難しいからね。
本日ようやく雨があがったので、試運転を兼ねて引き取りにいってきた。
横浜市都筑区にあるストライカーシステムさんのショップ。いつもイワクありげなカワサキが並んでいます。バイクに乗るまでは「変わった店だなー」と思うくらいでそのまま素通りしていた。この道は日々の買い物のルートで、それこそ何百回も通っていたんだよなー。
とくにこのショップにこだわったわけではなく、いつものセオリー通り、一番近いカスタムショップがここんちだったというだけなんだが。。。ごめんなさい。
結果的には大正解でした。さすがにレースマシンを組む実力のあるショップですね。キャブのできあがりは満点あげたい。メカニックの柳館さんありがとう!腕もさることながら、とても礼儀正しくて明るくて信頼できる方です。
きれいに磨いて待っていてくれた。感激!
GPZ900Rとツーショット、いい味だしてます。アルミのスイングアームが太くてカッコいい。
さて、肝心のチューニングの内容は、けんけんさんのおっしゃるとおり、メインジェットとニードルピンの交換と調整。2004年モデルからバキュームダイアフラムとトップキャップはマレーシア仕様と共通部品なのでそのまま使える。部品代はむちゃくちゃ安かった。
これは取り外した部品。
見ただけではよくわからないが、手前の2本と後ろの2本が番手が違う。ジェットは85番と88番、ニードルはNAZPとNAZN。訂正:80番と82番でした。
追記:メインジェットとニードルジェットの番手についてはこちらの記事にまとめましたので参照ください。
さて、試運転をしてみる。
まず、アイドリングからトルクが太いことがわかる。発進でのクラッチミートでいきなりドスンと車体が前に出るので驚いた。
全域にわたってパワーアップしている。すごい。半年間毎日乗ってきた自分のバイクとはあきらかに別物。なんでこんなに違うの。。ってくらいの衝撃。
----------------------
2000-4000回転の街乗り常用域でのレスポンスが素晴らしい。スロットルが軽くなった感じといえば想像いただけるだろうか。キャブではなくスロットルワイヤーとリターンスプリング(?)をいじったのではないかと思ったくらい軽くなった。
うれしいおまけはアフタファイアが減少したこと。ボンボンいうの嫌いだったんだよね。
このあたりは、こけるんですさんから指摘されたとおりであった。後期型はガス超薄めがノーマル状態なのだ。
----------------------
4000-5000回転でZRX1200Rの特徴(?)だったビリビリくる振動がほとんど感じられない。3000回転のスムーズさを保ったままレッドゾーンまで一気にふけあがる。レッドソーンを超えても回ろうとするので自重してスロットルを戻すという、昔の2ストで味わった感覚がよみがえる。
実は私はこれまでレッドゾーンまで回したことは数回しかなかった。ノーマル状態では5000回転、サイレンサーを交換しても9000回転くらいで頭打ちになるのでそれ以上回す気にならなかったのだ。
-----------------------
よく、キャブをいじると高回転はいいが低速で扱いにくくなるよ。。と言われるのでいささか心配していたのだが、まったくの杞憂だった。負圧キャブなので、ちょっといじったくらいでそれほど過激になるわけではないようだ。とても安心した。
5速1500回転でトロトロ走りながら急激に全開してもきっちりとついてくる。もちろん多少のノッキングはあるが、これまでの多少ガクガクした状態とは比べ物にならないくらいスムーズに回転が上昇する。
1速での低速バランス、渋滞路も合格。
ドック入りする前は、パイロットジェットも要調整かと思ったが、とりあえずその必要はなさそう。よほど低速で問題が現れない限りこのセッティングでいけそうな気がする。
追記:その後数年して、パイロット(スロー)ジェットもマレーシア仕様に交換し調整したところ、さらにパワフルになりました。フルパワー化の完成形はこちらの記事をお読みください。
-------------------
ストライカーさんが言うには。キャブの同調が乱れていたので調整したのがよかったのではないか、とのことだが、半年走行くらいでそんなに大きく崩れるとはどうも考えにくい。
4000-5000回転の振動が消失したことも含めて考えると、これらの状況証拠から推理できることは一つではないかという結論に至った。
1)騒音規制をクリアするためには低回転を保つ必要がある。
2)調子の良いエンジン・キャブだとユーザは高回転を使ってしまう。本来のZRXはこの状態のはず。
3)ユーザに高回転を使わせないため、ノーマル状態のキャブはジェット・ニードルの番手を調整することで意図的に”不調”なような状態をつくりだし振動を発生させ、かつ回転上昇を抑制している。同調がずれていたのは"不調"状態を意図的に保つためのチューニング(?)の結果なのではないだろうか。
ということだと思う。私はかなり確信あるがまちがってたらゴメン。
まあ、それくらい騒音規制が厳しいってことなんだと思う。メーカーの技術者もたいへんだね。あ、ひとこと忘れた、私は決して川崎重工や政府当局を批判しているんではないですよ。誤解しないでくださいね。どちらかというと同情してます。
いずれにせよ、キャブ調整は大正解、大満足。フルパワー化はこれにて一応完成となりました。情報いただいたけんけんさん&こけるんですさんに感謝。
--------
そうそう、しいていえば難点がひとつあった。エンジンが調子よくなったのはいいが、その代わりにブレーキとサスペンションが頼りなく感じられてしまうんだよねー。。。。
そうか、こうやって皆さん無限の泥沼にはまっていくんだな。私はどうなる???
少しでも暇つぶしになったらポチッと押してくだされ
ブログ村
| 固定リンク
| コメント (25)
| トラックバック (0)
最近のコメント