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2009年5月17日 (日)

ZRX1200R 6ヶ月 13,000km走行 インプレとライテク雑記  

早いもので愛車のZRX1200Rちゃんが納車されてから半年たった。走行距離は約1万3千キロ。われながらよくこれだけ走ったものだと思う。3千キロ時にノーマル状態でのインプレをしたが、ちょうどよい区切りなので、今回改めてその後の評価と感想(ハード面、ソフト面)を書き記そうと思う。これまでのまとめでもあります。長文でごめん。

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改造・変更箇所 

ちょこちょことあちこちいじっているうちに少しずつ変わってきた。時間を追って列挙すると。

【4000km】   前後サスペンションのセッティングを念入りにおこなう。峠道での旋回性能向上と街乗りでの扱いやすさを両立することができた。

【8000km】  サイレンサーを純正輸出仕様に変更。5000回転で頭打ちの状態が、9000回転くらいまでストレスなく吹けあがるようになった。ただし、低速でのノッキングが発生しやすくなった。早めにシフトダウンすればとくに扱いにくいということはないが、ちょっと気になる。キャブセッティングで解決したいが今のところ未定。

【1万km】 度重なる転倒でステップが傷んだため、社外バックステップ(ストライカー製)を装着。設定幅が広いのでちょうどよいポジションに調節できた。峠でのバンクが深くなり、ブーツのつま先をこすることがなくなった。私はどうも爪先が開いてしまうんだな。こちらを参照

【1万1千km】 タイヤ交換。ダンロップ・クオリファイア2を選択。中央部の耐摩耗性と外側のグリップ重視の2重構造。街乗り主体ときどき峠道という私の使い方に合っている。非常に満足度高い。

【1万2千km】 ガソリンタンク・リアカウル交換。単なる色の変更だが個人的には大満足。タンク交換ノウハウも得られたし。

その他小修理多数。(フェンダーぶった切りウィンカー修理カウル修理など)、オイルはWAKO's トリプルR使用、余ったオイルはチェーンのメンテナンスに活用。

半年間、トラブル皆無。さすが熟成の進んだ枯れた機種。

ちなみにこれが現在の写真

200905041092_3

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機能別にみてみると。

【サスペンション】 ZRXに限らずほとんどのオートバイは、2名乗車+荷物満載+高速長時間走行を前提とした初期設定になっている。それゆえ、プリロード少な目(車高高い)、ダンパー減衰弱めとなっているが、結論からいうとこれは非常に乗りにくい。調整余地のある機種ならば調整は必須だと思う。

プリロード多目(車高低い)、ダンパー伸び側減衰力最大、圧縮側やや高めの設定が1名乗車時の走行に適している。もちろん荷物をたくさん積載するのであれば車高を高めにする必要あるが。この記事を参照。ちなみに私の体格は173cm,68kg(バイク DE ダイエットの成果)。

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【コーナリングへの応用】

サスセッティングがまずまずできたので、次はソフト面、いわゆるライディングテクニック(ライテク)。

私は大型ネイキッドならではの”後輪で曲がる”乗り方を極めたいと思い、峠道で練習している。速度はそんなに求めてないし誰かと競うつもりもないので速い人にはすぐに道を譲る。免停のほうがよっぽど怖い。

基本的にはリーンイン(弱ハングオフ)。最近のバイクはタイヤが太いのでちょっとハングしたほうが曲がりやすいことがようやく理解できた。

ZRXのシートはコシがあるので体重移動しやすい。あまり話題にならないが、このシートを私はとても気に入っている。

体重移動の基本は尻の移動+太ももで荷重

内側の尻がシートから落ち、シートの角から肛門が落ちたかなー(下品でスマン)、くらいの位置まで移動。外足太もも+外尻でシートに荷重をかける。

内足は適度に開き力を抜く、外足でタンクの角にぶら下がる状態が望ましい。無理して内足を開く必要はない。

尻をずらす動作は、尻を持ち上げてドッコイショと移動するのではなく、尻はシートに軽く密着させたまま、外足でステップを蹴ってその反動で外膝を伸ばし下半身をズルッと内側に押し出すとスムーズにいく。とライダーズクラブに書いてあったので実践したらそのとおりであった。

旋回中は内外いずれもステップに力をかけるとシート荷重が抜けてしまい不安定になるので厳重注意。

大きく減速の必要がある場合には、上記の姿勢をあらかじめ作っておきながらコーナー手前でブレーキをかける。減速Gを外足太ももがタンクにあたるところで受け止めるイメージ。アウト側の入り口まで直立をブレーキで保ち、ここぞという地点でジワッとブレーキリリースすると直立の力が抜けて、体重はすでに内側にかかっているため車体がスパッと内側に向きを変える。

Rの小さいコーナーであればエンブレ状態。Rの大きなコーナーであればパーシャル状態で旋回し(エンブレも可)、出口が見える瞬間で間髪いれずスロットルをワイドオープン。車体が起き上がろうとする力が働くので、体重をかけ続けて安定した旋回(二次旋回)にもちこみ徐々に直立に戻す。

以下、これの繰り返し。

S字では切り返しの動作が間に合わないときもあるので、出口より一つ前のコーナーはリーンウィズで曲がることもあり。

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奥多摩や椿ラインなど中低速コーナーの連続する峠では、私はあんまりシフトチェンジしない。ほとんど2速ホールド。ZRXのエンジンはフレキシブルなのでこれでOK。オートマ感覚で楽々。こういうとき大排気量でヨカッターと思う。

サスセッティングがうまくいったおかげなのか、上り下り関係なく同じような感覚でコーナリングできる。他車と比べたことないので恐縮だが、ZRXの下りの安定感は特筆ものだと思うのだがどうだろうか。前輪荷重が高すぎないので下りでも安定しているのではないか。

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『注意その1』 上記の動作を右コーナーで早めにやりすぎると急激に内向きに旋回してセンターラインを割ってしまうこと。ZRXの特性なのかどうかはわからないが要注意。

右曲がりのときは、アウトから進入、あまり奥まで突っ込まず、センターラインを意識せず、出口の目標(目線)をコーナーのアウト側遠方にとる。左コーナーよりも大回りになるくらいのイメージでOK。センターラインぎりぎりのところに気をとられていると危険。私はこれで転倒しそうになった(反省)。

『注意その2』 十分な減速が何よりも重要。ただし十分以上減速したのにバンクさせすぎるとスリップダウンする。私はこれで転倒した(反省)。十分以上に減速したときは体重移動だけでなくハンドルも切って曲がるしかないね。

『注意その3』 出口が見えないときは慎重に。初めての道であればブラインドコーナーはゆっくり流して走る。対向車が必ず来るものと思って走る。

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スーパースポーツ(レーサーレプリカ)の場合は、尻をずらすというよりも、尻を車体に沿って内側に落とす感じで膝すりをするらしいが、ネイキッドのアップライトな姿勢とタンク・シート形状ではちょっと難しいので、そこまでやる気はない。もちろん上手な人にはどんな車体でも関係ないのだが。

いずれにせよ、安全マージンを高くとり、ゼットらしいかっこよい走りを「タイムを求めずに」極めたいと思う。タイムなんてものはしょせんは直線でバカ加速しない限りなかなか稼げないものだ(と思う)。なんといっても公道なんだから安全第一。

芦ノ湖スカイラインにて(タンク交換前)

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【タイヤ】 空気圧は初期状態では前後とも2.5kgであるが、これも高速を相当な速度で長時間走ることがないかぎり10-20%少なめにしたほうがコーナリング時に安定する。私は前後とも2.3kgにしたところ旋回性能が高まった。

標準装備のブリジストン BT020は1万1千キロでスリップサインが出た。とくにこれといって特徴のないタイヤだが比較的長持ちしたので良かったと思う。追記:こちらを参照

『注意』 フロントにスリップサインの出たタイヤで峠の下りコーナーは攻めないほうがいい。私はこれで転倒した(反省)。

ダンロップクォリファイア2、BT020より格段にグリップするが減りも早そう。値段が高かったので気になる。。

20090411971

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【排気】 マフラーはエキパイまで変えずとも、サイレンサーの交換だけでもかなりの効果が得られることがわかった。「フルエキじゃなきゃ」みたいな世評があるがそんなのは迷信。私は中古の純正品を入手して試してみたが、ZRXの場合「最新のものほど性能が悪く、音が小さい」ことが実証できた。国内向けであれば2000-2004年までの前期型(KHI K427) に交換するだけで驚くほど高回転が伸びるようになる。最終的には仕向け地不明だが排気管の最も太いもの(KHI K425)に交換してこれを使っている。かなり古そうだ。

国内後期型(KHI K472)は一目見てわかるとおり、排気管がものすごく細く、相当な排気圧力の抵抗になっている。後期型ZRX1200Rは 4000-5000回転でパワーが頭打ちになり、かつ回転上昇の速度が遅いが、サイレンサー交換だけで解決できる。

オリジナルは捨てずにとっておいて、車検時に使いましょう。取り付けはものすごく簡単。ラチェットレンチと六角レンチがあれば誰でもできると思う。サイレンサーについてはこの記事を参照。気になる燃費はノーマル時とほぼ同等。

サイレンサー排気管

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【吸気】 吸気ダクトにもサイレンサーが取り付けられており、これも相当な抵抗になっている。マレーシア仕様のサイレンサーに交換するのがよろしいらしいが、私はとりあえず外したままで乗っている。排気を交換したならば吸気も取り外すと効果がさらに高まることがわかった。とくに高回転の伸びが顕著になる。プラスドライバー1本で取り外せる。この記事を参照。

吸気ダクト、取り外したサイレンサー(写真右)

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【キャブレター】 まだ手をつけていないが方針はほぼ固まった。後期型ではメインジェットとニードルピンを交換するだけで輸出仕様と同じになる。サイレンサーを交換してノッキングが発生しやすくなった原因は空気の供給量が増え相対的にガスが薄くなったためだろうから、ジェットとニードルの番手を上げればよいという理屈。ただし、私のようなド素人ではポン付けが難しいので施工・調整はプロにまかせるつもり。詳細はこの記事のコメントを参照。毎日乗っているのでショップに預けるスケジュールがとれないのだ。

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【外装】 タンクの交換はちょっとした気分転換になって楽しいので、うまいことパーツが入手できたら自分でやってみると面白いと思う。交換の手順についてはこの記事を参照。

タンク交換のついでに燃料センサーに細工をして、残量少なくなってから大きく動くように調節した。この記事を参照。

タンクとカウル

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【総合インプレ】

基本的には、ノーマル時のインプレのとおり、街乗りはもちろん峠や高速も十分にこなせるオールラウンダー「日常の相棒」としての美点はそのままに、多少手をいれただけでさらにパワフルかつ扱いやすいバイクに変貌した。おそらくこれがZRX1200の本来の姿であろうと思う。開発当初の意欲が伝わってくる気がする。

各種規制に適合させながらよくここまで進化(退化かも)したものだと思うが、それも基本設計の確かさがあればこそのこと。インジェクション化してZRX1200 DAEGとなったが基本はZRX1200そのものであることが良い証拠。ZRX開発時の川崎重工の目標は十分に高いものであったことがいまさらながらによくわかる

将来的には、排ガス規制がクリアできても騒音規制は難しい、というか不可能かも?次期ZZR1400はスーパーチャージャ導入などといわれているが、そうでもしないかぎり規制クリア不可能なのだろう。電動バイクに向けて世の中は静かにしかし着実に変化していると観測できる。。そのときこそ新幹線でつちかった電気の技術が生きるか??

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最後に、カワサキ最高!愛してます。電動でもかまわないから、カワサキテイストのバイクをずっと作ってくださいね。60歳になっても乗れるよう体力維持しますよ。

追記:間違ってもH社や独B社のような「バイクが勝手に曲がってくれる」方向にだけは行かないでくださいね。「ドリャー」と気合で乗るのが精神の健康にいいんだな。

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コメント

私の住んでる東北は福島県ですhappy01猪苗代湖や喜多方noodleが有名ですねhappy01確かにZRXは古い形かもshockでも再販されたバイクより遥かに形の整ったバイクらしいバイクですよね!一目惚れして即効バイクを注文したんですよ!飽きの来ないバイクなので絶対手放さないですscissors

投稿: 東北のリターン者 | 2009年5月17日 (日) 22時42分

●東北のリターン者さん

おお、お久しぶりのコメントありがとうございます。最近は食い物ネタが多くて飽きられたかと思ってましたが、ずっと読んでいてくれたとは。。感涙です(涙)

私は最近ますますZRXの古臭いところが好きになってきました。バイクっぽくていいなー、と思ってます。そのわりに頑丈で故障しないところがいいですよね。

これからの季節、東北はバイク天国ですね。私は先日仙台に(クルマで)行ってきましたが、涼しい気候がとても心地よかったです。

投稿: ケビン | 2009年5月17日 (日) 22時19分

こんばんはです。私のZRXは1年4ヶ月経ち現在8800kmです。今年になって800kmも乗ってない状態で、ZRXの声が聞こえてきそうですdown『飽きたのかい?』って…ケビンさんのブログは毎日拝見させてもらってます。タイヤもそろそろヤバくなってきたので参考にさせてもらってます。チョイ乗りからツーリングまでZRXにお互いお世話になりましょう

投稿: 東北のリターン者 | 2009年5月17日 (日) 22時07分

●けんけんさん

いやいや、距離ではなく中身だとおもいます。ほんとに。

けんけんさんのヘルメットのようにじっくりとかわいがってバイクに乗るのもこれまたいいですよね。

投稿: ケビン | 2009年5月17日 (日) 20時55分

●南行さん

たしかにこのペースで10年乗ったら25万キロくらいいっちゃいますね。オーバーホールを何回も経験するかもしれないと思うと気が重いというか楽しみというか。。。です。

エールありがとう。これからも低予算でいきますよ。お金かける遊びにはもう飽きたのだ(なんてね)。

投稿: ケビン | 2009年5月17日 (日) 20時54分

私は9ヶ月でまだ3000km代です。
もっとバイクを楽しまなきゃ


投稿: けんけん | 2009年5月17日 (日) 18時08分

半年で13000キロとは凄い! これじゃマシンが10年位で限度でしょうか。

それにしても乗って楽しんで、イジッて楽しんで、ブログに書いて楽しむとはフルコースの遊び方で、ギガ上手いすナァ!

低予算でも楽しめる大人のバイク遊び道をこれからも追求して下さい。。。

投稿: 南行 | 2009年5月17日 (日) 17時46分

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