六本木 富士そば
立ち食い蕎麦探訪 - バイクの蕎麦道
富士そば 六本木店
六本木交差点すぐ近く
「富士そば」はオフィスが移転してもなぜか近くに必ずあるので百杯以上は確実に食べているはず。
10年前の水準では十分にハイレベルだった。店内で茹でたての蕎麦を出すのは最近でこそ一般的だが、ここは最も早い時期に始めたうちのひとつ。「立ち食いも美味しくなったなー」と感動したのを覚えている。
なんたって、それまでは立ち食い蕎麦といえば、茹でた麺がビニール袋に一食ずつパックされたのを湯がいて温めるだけだったんだから、店内茹でたてはまさに革命的。
しかし、強豪ひしめく今日のレベルからすると少し評価が下がってしまう。さらなる企業努力を望みたいところだ。小諸蕎麦や箱根そばと張り合ってほしいところだが、この店のポリシーは私とはちょっと違うところを向いているようだ。味よりも立地重視なんだろうか。
■そばは茹でたてなのはよいが蕎麦粉の配合が少ない。香りと歯ごたえがもっと欲しい。
■かき揚げの揚げ油がちょっとくたびれてる。知っているのでコロッケにした。
■つゆのダシが薄いので残念。
380円と安いのはうれしいところ。
東京都港区六本木7-14-10
評価は厳しく1点 ☆
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最近の六本木の顔は六本木ヒルズと東京ミッドタウンだろうか。
昼間の六本木は再開発が進んで立派なビジネス街となってしまった。昔はもっと寂れた小さいビルが立ち並ぶところだったんだが。。。
観光客のオバサンが「六本木っていってもたいしたことないねー」と大声で毒づいているのを目にする。そのとおり。昼は何のへんてつも無いフツーのビジネス街。
しかし六本木の本当の顔は夜の街。夜になると怖いくらいの繁華街に変身してしまうからその落差にびっくりする。新宿歌舞伎町が、ハードソフト両方とも備えた歓楽街とするならば、六本木はハードは普通だがソフトを入れ替えて顔を変える歓楽街だろうか。
昼間はその手のみなさん寝てるんだよねそもそも。

汁なしカレーそば
六本木の富士そばは意欲的な店で、いっぷうかわった新作を出すことがある。「大阪で大評判、汁なしカレーそば」だそうです。
汁分が少なくて挽肉がたっぷりのキーマカレー風。温泉卵が乗る。
冷やしそばではなく、茹であげをそのままの、いわゆるあつもり。カレーも温かい、全体的になまぬるい感じ。熱くないので食べやすいのが猫舌派にはポイント高し。

恐る恐るたべてみたんですが、うう!これいいです。悪くない。こういうの好き。

全体的に味が薄いので、スパイスと塩味をもっと強くすればすごく良いものになると思います。
温泉卵をくずして混ぜながら食べるとマイルドでうまい。

評価は2点 ☆☆
ピリ辛鶏ネギそば
思ったよりうまいです。そばは茹で立て、つゆも良いダシ。ややパサつきめの鶏をネギとラー油で飽きずに食える。そばと相性いいです。ラー油の味が強すぎるのが困ったちゃん。


400円
評価は2点 ☆☆
桜小海老そば
私の中で、今年になってからめきめきと好みになっているのが富士そばです。これは?と不思議な名前を券売機で見つけた。「桜えび」でもないし「小エビ」でもない、「桜小海老そば」、いったいこれは?桜海老好きとしてはむちゃくちゃ気になる。
これうまいなあ。すごくいいです。きっちりとダシのきいたあっさりめのつゆにやや黒っぽいコシのある、ほんのりと香るそばの好バランス。その実力派ベースに乗るのが揚げたてジクジクいうかき揚げ。とてもいい。

桜小海老というのは、どうやら種類的には桜海老に近いのだけど、駿河湾ではないどこか遠くの海で捕獲されたものをさしてそう呼ぶようだ。オキアミと呼ぶのがスジなんでしょうが、まあ、こういう風雅な名前をつけられるとまた良い感じがするものだ。

興和物産のめんを使用
370円
評価は3点 ☆☆☆
冷やしゆず鶏ほうれん草そば+わかめ天
茹でたてにあたったこともあり、とてもよい。蕎麦の歯ざわりと香りが辛めのつゆとよく合う。このところ立て続けて富士そばに当たりあり。多めに散らされた柚子は香りというよりも食べて味わう風でまたよい。鶏はややパサだが私は好み。ほうれん草は富士そばの定番と言ってよいだろう。満足度高い一杯。


揚げ物の棚に見慣れぬ品。わかめ天とのこと、珍しさもあり追加注文。冷やしそばに乗せてくれとお願いすると。店員さんから「別皿にしましょうか?」との提案。気が利くなあと感心。さらには「温かいつゆをおかけしましょう。」と、ささっとやってくれた。昼時の忙しい時にこういった変則的な仕事もこなしてくれてうれしい限り。味のほうはいまひとつコロモが厚くてワカメの風味が弱かった。

440円+90円
評価は3点 ☆☆☆
赤富士そば、期間限定メニューらしい
富士そばの限定もの、わたしわりと好きです。ピリ辛ものが目につきますね。辛いの大好きなのでついつい食べたくなる。
レギュラー肉そばに、ラー油と一味を足したもの。う~けっこうヒリヒリ。

かなり食いごたえあり。つゆを完飲すると満腹満足であった。またやってくれないかな。
立ち食いや 曇り眼鏡に そばの汁 <毛瓶子>

「肉富士そば」
豚肉をそばつゆで軽く煮たやつが乗っかっている。温泉卵、焼き海苔、ちょっと不思議な組み合わせだ。富士そばは、こういう一風変わった組み合わせの盛り合わせタネが多いですね。なぜかわからねど。
私、これ好みです。こういうタネなら富士そば好き。さほど濃くないつゆにもちょうどバランス良いし、やや多めの蕎麦が腹減ったときにはすごくうれしい。
ガツンと食う、のがいいですね。

ちょっと軟骨ぽい肉がコリコリしてうまい。どこの部位かはわからねど。
富士そばで食べるときは、なるべく天ぷらやコロッケなどの揚げ物じゃなくて、こういった油を使わないタネのほうが良いかと思います。さっぱりと食べれておいしい。油じゃないから胃もたれもしないしね。

420円
評価は2点 ☆☆
紅しょうが天そば
富士そばといえば六本木、まあ、私の場合ですが。
茹でたて生そば。興和物産のそばを使用。

紅ショウガのつけ汁をコロモ全体に味付けとして使ってある。酸味が利いてこういうの好きです。どうせ紅ショウガ天食べるんだったらこれくらいやってくれたほうがいい。そういう富士そばの心意気を高く評価するものです。

店舗改装していい感じ

380円
評価は2点 ☆☆
鴨南蛮そば
富士そばでなかなか注文しないのが、この鴨南蛮。どうも立ち食いそばのイメージとはほど遠いのだよね。
鴨肉は脂分少なめのややパサめですが、そばとよく合って悪くないです。鴨がぱさめのかわりに、つゆ全体に鴨脂がいきわたっていて、とてもボディ感があります(ワインみたいな表現だねこりゃ)。


評価は2点 ☆☆
桜小えびそば
「桜海老」じゃなくて「さくら小エビ」なのは食材の原産地をきちんと配慮してるからで、かといって安っぽくなくなかなか優れたネーミングだと思う。

桜えび、じゃなくて桜小エビ、どっさりと入って香ばしく甘みありうまいです。これなら駿河湾産にこだわらなくてもいいな。

評価は3点 ☆☆☆
ほうれん草そば
富士そばといったらこれがお気に入り。
ゆらゆらゆれる花カツオがほうれん草とよくあう。

ミニヒレかつ丼セット
満腹満足でありました。富士そばのかつ丼は定評ありますね。カレーかつ丼という大物もあって、気になります。

脂の少ないヒレ肉、おやじ胃袋にちょうどいいです。

500円
評価は3点 ☆☆☆
冷やしピリ辛そば
かなりピリ辛度高い。同様のメニューに温そばもありますが、温よりも冷やしのほうがこの具材に合っている。温そばだとラー油がそばつゆに流れ混ざって全体が辛くなるが、冷やしだとそういうことがなく、そばと辛味を交互に食べるとちょうどよいリズムが生まれる。

とても好きな味。鶏肉多めなところが満足感高い。

450円
評価は3点 ☆☆☆
肉ネギしょうがそば
季節限定メニュー。こういう変わりメニュー富士そばではよくやるけど、あんまりはずれにあたったことがない。薄切り豚肉と長ネギとショウガの細切り、わかめ、大きな海苔。富士そばの肉そばはうまいので期待して注文。想像どおり肉うまい。柔らかくて味わいあり、獣脂の臭みなくさっぱりと食べられる。

ひとつ問題は肉の下にどさりと盛られたおろしショウガ。業務用のすりおろし瓶のやつを使っていて、これがどうもいけない。缶臭いような不自然な匂いあり。可能であればすりおろしショウガ抜きで注文したほうがいいと思う。そうすれば完璧、とてもうまいです。

450円
評価は2点 ☆☆
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コメント
●餃子さん
三千里薬局って、いつも見てるけど入ったことないお店のナンバーワンかもしれませんね。キルビルにも登場しているらしいですし。
投稿: ケビン | 2009年7月 6日 (月) 16時53分
富士そばは昔(30年以上前)渋谷の三千里
薬局の隣にあった店でよく食べました。
あの頃は、味云々じゃなくて、ただ、安い
から食べてた気がします。
お金が無くていつも腹を減らしてました。
立ち食いそばはそんな私の強い味方でしたね。
財布に少し余裕がある時はコロッケのせたっけ
...( = =) 遠い目
投稿: 餃子 | 2009年7月 6日 (月) 13時13分