息子はスキーの合宿で大晦日まで不在なのだ。これはラッキー、おやじはそそくさとビッグボーイを駆り出してツーリング。これまで街乗りしかしてないので、こいつの真価を試してないんだよね。
コースは適当に神奈川県の国道・県道を走ります。いきあたりばったりだったけど最終的にはこういうルートになりました。神奈川県を小さく一周といった感じです。

まずはR16保土ヶ谷バイパスで高速走行。250cc単気筒なので高速はちょっと厳しいですね。なんとかクルマの流れに乗れるってところ。これはもともと期待してないのでまあいいです。しかしヨシムラマフラーなかなか良い。高回転での抜けがいいっていうか、スロットル全開のときのパワー感と音がいいです。ビーーっという感じ。ZRX1200では全開にすることめったにないですが、いつでも全開が試せるってのもいいっすね。
狩場ICから国道1号線へ、戸塚・大船・藤沢・茅ヶ崎・平塚・大磯・二ノ宮と東海道を下る。途中で立ち食いそば屋をパトロール。お腹がすいたので平塚で一麺。藤沢のお店は立地が怪しくて最高。
驚いたのは国道一号線の歩道を走る駅伝ランナーが多いこと!箱根駅伝の最終調整なんでしょうか。ランナーだらけでびっくりしたなもう。







上の写真だけで、駅名と店名がわかる人はエライ。はくぶんさん、なつきさん、カツ丼さんはパーフェクトでしょう。
大磯・東海道の松並木。こういうのんびりした道を流して走るのはビッグボーイ君のお得意なところ。1速のギア比が極端に低いのとエンジンが粘るので遅い道でも歩くようなスピードでトコトコいけるんだよね。

二ノ宮を北上。中井を目指す。ここの県道は片側2車線でとても良い道です。
中井のあたりを走っていると路傍に面白いお店を発見。ちょっとよりみち。
Speed Buggyさんはハーレーをベースにダートラ風のカスタムバイクなんかを売ってる。ワンオフのマフラーをつくったりして手作りの風合いあるバイク屋さん。
アエルマッキ時代の小排気量ハーレーや古いスポーツスターが一押しのようです。オレンジタンクのやつは2スト250ccのダートラ仕様、カッコいいですね。2ストのハーレーですよ。これはグッとくる。男前のオーナーさんが言うには「ものすごく速いです。だけど爆音と白煙なので。。。」ということだそうだ。美人の奥さんとお二人でやってる(+ワンちゃん)。頑張ってください。




下写真は珍しい350ccOHVのアエルマッキ・ハーレー。当時の最速車だったそうで、アメリカでもよく売れたそうです。なんと!ホンダ・ベンリィのようなT字型バックボーンフレームに横置き単気筒なんですよ。

トライアンフのダートラ風チョッパー、良い雰囲気。


中井の路麺店「お好み焼き・北の」は本日お休みでした。残念。

中井から一路北上。目指すは神奈川バイク乗りの聖地「ヤビツ峠」だ!
ヤビツ峠は大山と丹沢の狭間にある800m級の峠道。漢字では「矢櫃」と書く。
南側斜面の「表ヤビツ」と北側の「裏ヤビツ」に別れ、表ヤビツは道幅が多少広くて路面も良くドライなので四輪やビッグバイクもそこそこ楽しめる。ハヤブサやZZR1400とすれ違いました。
普通の峠道でのビッグボーイ(というかオフ車)の乗り方が少しわかった。うんと前に座って、ハンドルが胸に近づくくらいの位置で前輪に荷重をかけながら走ると、ロードスポーツのようなハングオフ風に体重を移動して走れる。そういえばスーパーモタードの人もそういった乗り方してたよね。誰に教えられなくても自然とこうなっちゃうんだ。人間のカラダってよくできてるなあ。



峠を越え、日本名水百選に選ばれた「護摩屋敷の湧水」を飲む。ああおいしい。ここにはいつも大勢のかたが水を汲みにきてます。タンクをいくつも車に乗せて。相模大野の路麺店「あがらっしゃい」のおばちゃんもきっと来てるにちがいない。



ここから先の裏ヤビツ約10km、かなり厳しいです。極端にくねった林道まがいの細い道は車1台ギリギリ。荒れた路面、泥や木の皮の堆積、沢の湧水でウェットもしくは凍結箇所多し、おまけにほとんどのコーナーが岩壁のためにブラインド。とてもではないがビッグバイクではキツイです。昨年ZRX1200で来たけれど、延々とつづく半クラ操作とズリズリ滑る路面はこたえました。あれは苦行ですね、指は疲れるし、バイクは汚れるし、もう二度と来ないと誓ったのでした。
ハヤブサやZZR1400だったら泣くね。きっと。


上の写真は、峠を下って川筋におりたところなので全然マシなほうです。幸いなことに凍結してませんでした。
しかし!ここ裏ヤビツでビッグボーイの真価が発揮された。
滑りやすい急コーナーの連続に250ccトラッカーはまさに水を得た魚。無茶苦茶面白い!
こういった道ではエンジン全閉とオープンをコーナーの度に激しく繰り返す必要があるので、ビッグバイクでは急激なトルク変動が怖くて思い切り走れないのだが、250cc単気筒は違う。
オープン時の回転上昇が4気筒と比べて若干遅いのと、1回転のトルクが強いのが相まって、トルクがグググッと後輪に伝わっていく、この加減が人間の反応速度とシンクロするんだな。自転車のペダルをエイヤとこぐ筋肉の動きのようなパワーの出方が気持ちいいんだ。
トルクが連続してないので、ズサーと一気に滑らないでグッグッと路面を押すように蹴るのがいい感じ。
車体も良いです。フロントホイールの立ちが強いため適度な抵抗感があるので滑りやすい路面で安心感がある。
ロード区間よりは後ろ寄りポジション。ハンドルをグッと胸に引き寄せて上体をやや立たせたまま当て舵。外膝をタンクにグイと押しつけでバンク角をコントロールするのがコツみたいだ。
内足をガバと開いて足をステップからはずす。足裏がバンクセンサーになるんですね。車体が軽量なので多少の滑りは足で修整できる。ブーツの底を道路で摺るのは初体験!これは楽しい。
ダンロップK180のダートタイヤは、こういったグラベル路に最適な感じです。泥が積もっててもうまく食い込んでくれるし多少のウェットは問題ない。
それからもうひとつ。低μ路ではリアブレーキですね。オフ車なのでリアが良く効く。コーナー途中でもリアを使って姿勢を立て直しながら走るのがオン車と大きく違うところだな。
オン車のように路面とタイヤを信頼して一気に寝かしこむのは禁物。丁寧に慎重に探るように走るのがオフの醍醐味かな。うーん、なんだか開眼した気持ちでうれしいっす。
おおー、ビッグボーイ、サイコーっすよ。
奥多摩が規制されて落胆してましたが、バイクにはこういった楽しみ方もあったのね!大発見。これはヤミツキになるかも。ウフフ。
ということでヤビツ峠をもっとずっと走ってたかったけど麓に出たのでそのままいつもの宮ケ瀬湖へ。おみやげに、ギャル曽根も食べた「丹沢あんぱん」を買いました。

あー、楽しかった。息子はまだしばらく帰ってこないのでもう一度行こうかな。
本日の燃費、約180km走行で36.7km/L。大満足。
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