奥多摩周遊道路 規制に悲しむ 二輪車通行禁止
ついにというか、とうとうというか、奥多摩周遊道路の二輪車通行が規制されてしまいました。
皆さんもご存知と思いますが。平成21年12月15日より、周遊道路内のふるさと村->都民の森方向への二輪車通行禁止となっています。
一方通行の措置なので、五日市側からの往路は通行できるんですが、戻ってくるためには青梅経由で70kmくらい迂回しなければならない。
浅間尾根駐車場から数馬駐車場までの下り区間(所謂「小僧区間」)での二輪車事故多発を受けての規制のようだ。まあ、その昔は二輪全面通行止めの時代もあったのだからそれにくらべればまだマシですが、今回の措置は全面通行止めへの布石かもしれないので喜んでばかりもいられません。
かくいう私もあの区間で転倒した経験がありますのであんまり偉そうなことは言えないのですが、いちオートバイ乗りとしては、この規制にはとても残念でなりません。もちろん自分の未熟な運転技術は十分反省してのうえです。
たしかに事故が多いのは事実ですし、死亡事故も珍しくありません。週末のたびに救急ヘリコプターや救急車が出動していては消防・警察のご苦労もたいへんなものです。お亡くなりになられた方のご家族はさぞや悲しい思いをなされたことと思います。謹んでご冥福を祈ります。
そういった方々のお気持ちを無視して死者を冒涜する意図はありません。ですがあえて私の意見を述べさせていただきたいのです。それは、「個人の生き甲斐こそが明るく活力ある社会の原点」だとの私なりの思いです。
人間はいったい何のために生きているんでしょうか?誰かに指図されたから生きているわけでないことは当然ですよね。オギャーと生を受けたからには、人生の主人は自分自身です。「ああしたい、こうしたい、こう生きたい」と思う願望こそが今日から明日、さらにその次へと人間の足取りを一歩一方進めるための原動力ではないでしょうか。
願望の中身はひとそれぞれです。美味いものを食いたいでもいいし、おねえちゃんにモテたい、組織のリーダーになりたい、とにかく目立ちたい、家族平穏に暮らしたい、もうなんでもいいんです。そういう気持ちがあるから頑張れるんですよ。たった一度の人生なんだから。
オートバイに乗りたい、というのだって立派な人生の動機だと思います。というか、人生の動機に上下も貴賎もないじゃないですか。社会的な地位や名声につながらない動機は下賎で邪悪なものだから徹底的に規制すればいい、ってのは非常に短絡かつ独善的な考え方ですよね。
「バイクは危ないから乗るな」って、アンタ、大きなお世話ですよ。本人が好きでやってるんだから。
「こうやれば安全に速く走れるから練習してみろ」っていうんなら傾聴に値するけどね。
バイクだけじゃないです。いろんなことが規制でがんじがらめにされ、欲求を押さえつけられ、与えられたオモチャだけで満足するようにシツケられ、他人との距離感を気にして空気を読んでばかりいる。はたしてそんなお行儀の良い国民ばかりのニッポンって国は今後どうなっていくんだろう。国民ひとりひとりはケシ粒のように微力だけど、粒の集大成がニッポンじゃないんだろうか。粒ひとつひとつが元気ないのに、全体が元気を出せなんて、そんな都合のいいことを望んだって無理ですよ。
お隣の大国はものすごく元気じゃないですか、パワーがみなぎってます。KYの固まりですよあれは。
奥多摩の規制はもちろんそんなこととは関係なく、事故を防ぎたいという純粋な目的から生まれたものでしょう。しかし、こうやって一つ一つの未然な防止策が積み重なっていけばいくほど、結果としてニッポンはつまらない国になっていくのだと思います。合成の誤謬に陥ってるんです。
残念なことに我が国には、規制を進めるための権力機構は存在しても、規制に反対できる法的な根拠をもつ組織や団体は存在しません。驚くべき非対称性ですよ。民主党に期待してよいのかどうかもわかりません。まさにこれこそ「一方通行」ではないですか。
年金未納者が増えるのも、出生率が下がるのも、若者がクルマを買わなくなって自動車メーカーが苦しむのも、根本は同じところにあるような気がしてなりません。ひとことでいえばニッポンが「つまらない社会」になりつつあるからです。
リアルな社会がつまらないから、若者はネットやゲームの仮想世界に没入してしまう。幸いなことに仮想世界には当局の規制が緩やかだからね。
パソコンや携帯が無かった時代を知っている人間は既に40を過ぎ、リアルな世界の面白さにのめりこむのはオヤジばかり。
リアルな恋愛よりネットの仮想現実に萌えるのが若者にとって魅力なのであれば、出世率なんて回復するわけないじゃないか。PS3のグランツーリスモのほうが面白ければ、わざわざローン組んでまでクルマなんて買いませんよ。
まったくもってわが国の将来は暗いです。前途に暗雲がたちこめています。このままではニッポンはあと50年もたないだろう。人口は半減し、年金制度は瓦解し、外貨準備は底を着き、民間貯蓄は国債とともに紙屑と化し、税金ばかりが高くなり、わずかに残った優秀な頭脳は海外に流出し国際競争力は地に落ちるでしょう。
明治の青年が坂の上の雲をみつめることができたのは、自由闊達なあふれんばかりの熱気がこの国にうずまいていたからじゃないでしょうか。そういう機運がもう一度この国に生まれるのは何百年も先かもしれません。
なんだかとりとめがなくなってきました。このまま延々と駄文を書いてもしかたないのでこのへんでやめます。。最後にひとことだけ書いて終わります。
ありがとう奥多摩。転んで怪我しても大好きだよ。それが人生じゃないか。
平成21年12月、太陽のようにこの国が復活することを願って冬至の日に記す。

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コメント
●南行さん
なんといいますかこの国には「大人の遊び」が未熟だからつまらないんですよね。
野球中継、公営ギャンブル、球遊戯などの子供遊びを大人にあてがって適当にお茶を濁していたツケが回ってきたのだと思います。
お台場サーキット構想!すんばらすい。それこそ素敵な大人の遊びですね。ああ、そういうのあったらいいなあ(遠い目)
投稿: ケビン | 2009年12月24日 (木) 07時09分
こんな話を聞くと、バイク好きならばニュルブルクリンク北コースみたいな開放型サーキットのそばに住んでみたいものですね。
首都高の二輪事故も多いですから変な規制でもされると、とても困ります。。。
石原都知事も危険を冒してこそバイクは面白いなんて云ってる位だから、オリンピックなんか諦めてお台場に総延長20キロの巨大開放型サーキットを作れば、少しは男が上がるのに。。。
投稿: 南行 | 2009年12月24日 (木) 06時49分
●Mさん
コメントありがとうございます。
いつも見ていただいてうれしいです。
39歳ってのは微妙な年齢ですよね。
何かしなきゃ!なんて焦ったりする年齢です。私もそうだったなあ。
まあ、お互いにすっかりオヤジですから(失礼!)
マッタリいきましょう。
これからもよろしくお願いします。
投稿: ケビン | 2009年12月24日 (木) 06時37分
時々拝見させていただいております(汗
今回の件、興味深い分析、予見に共感する部分が多々ありました。
ワタシ自身がもうとっくに若くない39歳だからですかね(滝汗
引き続き楽しいブログを楽しみにさせて頂きたいと思います。
投稿: M | 2009年12月23日 (水) 20時55分
●jamesさん
おお、お久しぶりです。
お元気そうですね。
この手の世論操作にはマユツバなものが多いんですが、たいていの人は疑う心を持ってないですからコロっと信じちゃうんですよね。
統計のウソってのはたくさんあります。
結局は声の大きい人が勝つだけなんですよね。「最後に得したヤツが犯人」というのはミステリーの常套ですから、推理のしがいがあるというものです。
投稿: ケビン | 2009年12月23日 (水) 19時26分
●ぴろさん
過剰に規制したところで、とくに得られるものは無いと思うんです。
どうせいずれは電動バイクになっちゃうんですから、最後くらい楽しませてくれって思うんですよ。
ぴろさんのようなライダーがいる限り、ニッポンのオートバイの灯は消えませんね。安心しましたよ。
投稿: ケビン | 2009年12月23日 (水) 19時23分
ほとんどバイク冬眠中の私です。
奥多摩周遊道路の規制は残念ですね。
リターンしてからは一度も走っていないのですが、
20数年前は通ってました。
プロテクターなんて物は一切無しで、
行けばレース状態。
昔もコーナーには花がありましたね。
バイクが減ったというのに事故増加ですか?
何故なんでしょうね?
高齢化ですかね?
ハイパワー化ですかね?
想像力の欠如ですかね?
単独事故ならそんなに問題にならないのでしょう。
遊びは危ないから楽しいんですけどね。
投稿: james | 2009年12月23日 (水) 11時41分
先日コメントさせていただきましたZRX1200R乗りのぴろです。
やはり世間的にはバイク=危険と見られていますね・・・
1部のモラルの無いライダーと同類にされているのも事実です(~~)
日本の過剰な規制。。。
最近できた加速騒音のおかげで2輪開発→発売の難化。。。
ライダーを大事にして欲しいと思う23歳です。。。
投稿: ぴろ | 2009年12月23日 (水) 11時06分