神田 神田そば
神田そば
JR山手線・神田駅、南口ガード下
残念ながら、2015、閉店してしまいました。記事は営業当時のものです。
JRの暗いガード下にある。非常に小さいお店。5人で満席といった感じ。奥行き狭くてご主人の顔が間近に迫る。こういう雰囲気大好きです。
■蕎麦、茹でめん。短かめなのが特徴。とても柔らかい。
■つゆ、ダシ・カエシともに薄いというかあっさり。甘くない。
■かき揚げ、揚げ置き。コロモ多し。
個々のパーツをみるとたいしたことないのだけど、全体のバランスがよいです。あっさりしてるので小腹がすいたときにサラッと食べられる。元祖ファストフードの面目躍如。路麺の正統派ですね。
おばあちゃんと息子さんでやってる。息子さんといってもアラ還でしょうか(間違ってたらごめん)。
お二人ともものすごく腰の低い丁寧なかた。気さくで暖かい人間性がにじみ出て、すんごく良い雰囲気が漂う。ガード下の薄暗い店なんだけど、お二人を中心にポッコリと灯りが燈った感じ。
息子さんは話し好きな人らしくて、常連さんとプロ野球の話で盛り上がってました。
おばあちゃんは相当なお歳のようです。路麺界の人間国宝ですね。元気でがんばってください。
息子さんが「おにいさーん、どうもありがとう。助かります。また来てね!」と何度もお礼をされるので照れてしまう。飲食店が多くひしめく神田で長年頑張ってきた理由がわかった気がする。お二人の顔を見るために、また来ますね。
300円、無茶苦茶激安
(土日祝)休、6:30-14:00
評価は2点 ☆☆
天ぷらそば、玉子とじ
ご存知神田そば。しかしこの名前すごいなあといつも思う。こんなドンズバな屋号、なかなかつけられない。流石の貫禄。
かき揚げの上に溶き卵を丁寧に流し、その上から熱々のつゆをなみなみと張る。みるみるうちに白身が白濁し黄身が固まる。
ひとくち食べて驚いた。卵の濃厚な旨味が天ぷらを包みこみ、素晴らしく柔らかで芳醇な味。かき揚げ単独とはまったく異なった味の世界が出現する。
例えるならば、すき焼きを卵なしでしか食べた事ない人が、初めて卵を使ったとしたら、おそらく私と同じくらい驚くにちがいない。それくらいに断言できるわけです。
じつは、実際に食べるまではそれほど期待していたわけではないんです。いわゆる天玉そばの変わり種くらいにしか思っていなかったのだが、予想は大きく覆された。私の予断はまったくはずれておりました。神田そばさん申し訳ない。
卵とじうまいですねえ〜。
「うちのはつゆが熱いからね、だからできるんですよ。つゆも丼も何もかも熱々にしてないとこうはいかないんです。」
「真夏でも熱々ですからね、おたくの食べると大汗かいちゃう、ってお客さんにはいわれるけどね。ふふふ。。」
なるほど。それにまたこの卵がうまい。
「そうなんです。うちは特別にいい卵を使ってます。そこのカレンダーにあるでしょ。このお店から仕入れてると、ほかの業者さんのは水っぽくてとても使えないですよ。」
うーむ素晴らしい。これは間違いなく名作逸品です!
おばあちゃんもお元気でなにより。
カレンダーには染谷商店と書いてあった。こちらも神田にある老舗のようです。
路麺大帝の友達だと告げると喜んでくれますよ。でも「大帝」といっても通じないけどね。じゃあどうやって告げるのかというと、それはそれ、工夫してください。
340円
評価は3点 ☆☆☆
にんじん天ごぼう天そば
神田そばのいいところは、明るいご主人と元気なお母さん。
自分で盛りつけといて「くぅ〜〜っ、うまそうだねぇ〜〜。お兄さん、お待たせしました〜」とか盛り上がっちゃう陽気なご主人。
このお店に入ったらぜひともこのコミュニケーションに加わってください。そうでないともったいない。
ごぼうとニンジンは、薄く縦に割いて揚げたもの。どちらもそれほどインパクトない(笑)ので、これだけをメインにするんじゃなくて、アジ天の追加トッピングなんかにするといいと思う。名脇役ってやつ。
神田駅のガード、工事中であった。昼なお暗いガード下で頑張る神田そば。ありがとう。お母さんもお元気で続けてください。
340円
評価は2点 ☆☆
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コメント
●sobaさん
二元中継とはうまいことを言う( ̄ー ̄)ニヤリ
投稿: ケビン | 2010年1月14日 (木) 11時32分
バイクと立ち食いの二元中継みたいで
こちらはなんとなく居心地もよいです 笑
知らない話題が読めて
ヤビツといえば、チャリなら
クライマーの聖地みたいなところですから
行ったことないですけど 汗
投稿: soba | 2010年1月14日 (木) 11時24分
●なつきさん
なつきさんとsobaさんとはお友達だったんですね!
こうやって友達の輪が広がるのは私にとってとんでもなくうれしいことです。
皆さんのお役に立てればさらにうれしいなあ。
投稿: ケビン | 2010年1月14日 (木) 10時59分
sobaさん、詳しすぎる…。
そして、sobaさんの年齢をここで知る(笑)。
あ、未だにここは行けず仕舞い。
そのうち、そのうち。
投稿: なつき | 2010年1月14日 (木) 10時41分
●sobaさん
ああいう年寄りになりたいなあと思いますね。
投稿: ケビン | 2010年1月14日 (木) 10時40分
ほんとですよね
宿河原の島田屋も50になってから始めたそうです
今の私の年ですよ 汗
すごいです
あのおばあちゃんいいですよね
すばらしいですよね
応援したいです
投稿: soba | 2010年1月14日 (木) 09時41分
●sobaさん
41年ってすごいですね、しかし86歳ってことは45歳のときに店を始めたってことですから現在の私と同じような年代なわけですか。。。
うーん。。人生後半もうひと仕事できるぞ、って元気が沸いてきますね。
マジックワードは「たまごをとじて」ですね、貴重な情報ありがとうございます!
投稿: ケビン | 2010年1月14日 (木) 07時59分
本当にいい店です
大将はことし58ですね
おかあさんは86です
41年目になるそうです
頭が下がりますね
今度行く時は、「たまごをとじて」とお願いしてみてください
きっとおどろきますよ
投稿: soba | 2010年1月14日 (木) 07時35分