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2010年1月31日 (日)

カワサキZ2 旧車について考えた

先日アサカワスピードさんにて

私の他にもう一人ご常連の先客がいらっしゃいました。そのバイクがいいんだよね。カワサキのZ750Dにゼッツーのタンクが乗ってる。ヨシムラらしき集合管とTMR(?)、コンチハン(懐かしっ)の他はほぼオリジナルな感じ。スポークホイール、ダブルディスク、バイアスタイヤ、ノーマルステップ。

流行のコンプリートカスタムじゃなくって、昔のまま、新車からずーっとコツコツと手入れして乗りつづけた結果こうなりましたって感じの高齢ゼットですよ。

この写真はネットで検索した別モノですのでオイルクーラーがついてますが、ほぼこんな感じ。

Z750d_1

浅川さんが手ずから淹れてくれたコーヒーをいただきながらボーっと見ていたんだけど、これがいいんだ。私はもともと丸ゼットにはあまり興味ないほうだったんだけど、ほど良くヤレた古臭いバイクの後ろ姿を眺めて、コーヒーと石油ストーブで暖まっているうちにだんだんと心が動いてきた。

高校生の頃はものすごく馬鹿デカク感じたゼットだけど、こうやってみると程よく小柄で可愛い。フラッとそのへんを走りたくなるような気軽ささえ感じる。

Z750d_2

オーナーさんとあれこれバイク談義。ハヤブサ乗りだけど修理中なのでセカンドバイクにゼットを乗ってるとのこと。

このゼット、雰囲気最高でカッコいいけど、あちこち不安じゃないですか?ブレーキとかタイヤとかサスとか?って尋ねてみた。このあたりが旧車に対して私がもっとも懐疑的なポイントなんだよね。おそらく皆さんもそう思ってるんじゃないだろうか。だからこそコンプリートカスタムが流行るんだからね。

そもそも、私がZRXに乗って最初に感動したのはタイヤでした。ブレーキやアジャスタブルなサスもそう。この20年間でバイクに起こった最も劇的な変化はこの箇所なんだものね。

すると、オーナーさんはおっしゃる。「いやね、そりゃブレーキは効かないし、車体に不安はありますよ。だけどね、ちがうんですよ。それが欠点かって言うとそうじゃない。こいつにはこいつの楽しみかたがあるんです。」

ふむふむ。

「ナナハンなんでパワーもしれてるんでね、こいつにとって一番気持ち良い速度と乗り方で走らせてあげればいいんです。今のバイクみたいに走らせようとしたってもともと無理なんだから。そんなこと考えずに、ただバイクに合わせればいいんです。それだけなんですよ。」

「ゆったりと走ってあげると気持ち良いから。ブレーキが多少きかなくっても、そんなに飛ばさないからね。」

なるほどたしかにそうだ。なんでそんな簡単なことを忘れてたんだろう。

彼はハヤブサでサーキット走行してる人だから負け惜しみで言ってるわけじゃない。ほんとうにバイクが好きなんだな。

「それよりも、こいつを調子良い状態に保ってあげるのが楽しいんですよ。古いバイクは走らせてあげると調子良いんだよね。アイドリングで暖気してるだけじゃだめなんだ。エンジンはノーマルのままですよ。それよりもハンドルステムとか、ピボットとか、こういったところを手入れしてあげると古いバイクでも機嫌よく走ってくれる。バイクってほんとに奥が深いですよ。」

あー、そうか。このところ心の中にわだかまってたものが、紅茶に入れた角砂糖のようにスーッと溶けた気持ちがしました。そうだよね。うーん、そうだ。

バイク雑誌やブログの影響か(?)、ゼットで最新バイクに勝つ、みたいな情報ばかりに惑わされてましたね。ああナンタルチア。

なんだかとても爽やかな心持ちになったのでした。

Z1_head

写真は記事とは関係ないけど、Z1のヘッドです。こうやってみると、1,4番の吸気ポートが内から外へ向かって大きく湾曲してるのがわかる。中央のカムチェーンのためにシリンダが左右にオフセットされてるからだ。これではいかにも吸気効率悪い。これを嫌ってニンジャ以降の水冷4気筒はカムチェーンをサイドに移動してシリンダを中央寄りに等間隔に配置してポートが直線状に並ぶようにしたんだな。



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コメント

●RC17さん

CBX750Fを極めたRC17さんだからこその迷いですね!( ̄ー ̄)ニヤリ

今でも十分速いけど、これでバイクを変えたらどうなるか・・想像するとムズムズしちゃいますよね ^^;

だけど、馴染んだ相棒を乗りこなす姿のほうが伝説的でカッコいいんだよね~。

悩みますね~ (*´σー`)

投稿: ケビン | 2010年1月31日 (日) 17時15分

●jamesさん

>車種による乗り方のステレオタイプ化、
運動性能への不満と自制心との戦いです。

これはなかなか含蓄深いです。

車種が変わればライディングも変わりますし、バンク角が浅ければ、それようの走り方がありますしね。

ゆっくり走ろう、って思ってもすっ飛ばしたいときもあるし。

常に何か新しい工夫を考えて走ってるのは脳への刺激になるかもね。

CBR600RR、ちょっと乗ったことありますが、あれは昔の2ストレプリカの再現だと発見して腑に落ちました。

投稿: ケビン | 2010年1月31日 (日) 17時10分

●たけさん

ほんとに奥深いなー、と思います。

ところで、たけさんの旧車好みはピンポイントなイタ車好きってところがいいですよね。

後輪ドラムなんか、けっこう利き味良くって、あれはあれで好きです。

投稿: ケビン | 2010年1月31日 (日) 17時06分

> 「ナナハンなんでパワーもしれてるんでね、こいつにとって一番気持ち良い速度と乗り方で走らせてあげればいいんです。今のバイクみたいに走らせようとしたってもともと無理なんだから。そんなこと考えずに、ただバイクに合わせればいいんです。それだけなんですよ。」

この一文に天使と悪魔が脳内で闘っております、はい^^;

やっぱそうなんですよね、ええ。。。
でも、あともう少しだけガンバってみたい(ry

投稿: RC17 | 2010年1月31日 (日) 14時10分

30年前、私が高校生だった頃に同級生がZ2に
乗っていました。
当時はものすごく大きく重く感じました。
ケビンさんと同じ感覚です。

私がZRXを選択したのは、
気持は若い自分を落ち着いてまったり走る方向に
持って行きたかったからです。
そしてある程度、故障リスクを回避して
安全へのマージンは欲しかった。

車種による乗り方のステレオタイプ化、
運動性能への不満と自制心との戦いです。

いっそアメリカン。
いや、まだまだそこまでは・・・。
本音は600CCのSSが欲しい。


投稿: james | 2010年1月31日 (日) 12時17分

 おはようございます~

 やっぱり旧車ってバイクに合わせて走って上げて、バイクもまたそれに応えてくれるっていうのがいいんでしょうね~

 むやみに改造するんじゃなくてポイントを見極めて手を入れて上げる・・・奥が深いですね

投稿: たけ | 2010年1月31日 (日) 10時44分

●sobaさん

そうですよね。これは難しすぎというか、まったく問題になってませんね。

ネタバラシの前にヒント

なつきさんが詳しいですよ。

投稿: ケビン | 2010年1月31日 (日) 08時26分

これはむずかしいです (笑)
舗装が世田谷区っぽいんですけど 爆))
ほかはまったくわからないっす

投稿: soba | 2010年1月31日 (日) 07時55分

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