川崎・夜光 どん八
立ち食い蕎麦探訪 - バイクの蕎麦道
どん八・夜光店
京急大師線・小島新田駅、徒歩30分
最寄り駅はしいていえば小島新田。埋め立て地の工場地帯にある。クルマかバイクでなければ行きづらいところです。
■蕎麦、生めん茹でたて。押し出し式。注文受けてから茹でる。ボソっとした舌触りが手打ち風でおいしい。
■つゆ、ダシまあまあ、カエシ普通、やや甘め。
■かき揚げ、揚げ置き。野菜の旨味あり。コロモ薄めで良い感じ。桜えびが入っておいしい。
生卵無料サービス
バランスよく、なかなかおいしいです。つゆにもう少しダシが欲しいところ。
昨今、押し出し式がブームだが、このチェーン店はずいぶん古くから取り組んでいる。店の外には「店内製麺」と書いてあるが、厨房には押し出し機械が見当たらない。どうやら奥で操作しているようだ。店員さんも「できあがったらお呼びいたしますのでお待ちください」と、客に押し出し式を意識されたくないかの雰囲気。
どうやら、押し出し式は日本蕎麦としては邪道だ、とのイメージを持たれるのを避けているように見受けられる。「いやいやちがうんですよ、都心ではいまや押し出し式は先進ハイテクの好印象になりつつあるんですよ!」と力説したいところだ。
時代を先駆けすぎた天才ゆえの苦悩でしょうか。
前も後ろも、右も左も、全部工場。「なぜか埼玉」って歌があったのを思い出す。
お店の道路はさんで向かいにある、川崎市夜光町の由来。なるほど、そういうことだったのか。。。
今を去ること850余年。時は平安末期、大治年間。流浪の武士、平間兼乗が夢のお告げに従い、夜の海に光明を放ち沈む弘法大師の像を網で引き上げ安置したのが川崎大師平間寺のはじまりとのこと。夜に光ることから水没地点周辺が夜光島と命名された。そうか、昔はこの辺り一帯は遠浅の海だったんだね。
南武線(横浜市鶴見区)の「矢向」は夜光の転訛だろうか。そういえば南武線(川崎市中原区)に「平間」もあるね。川崎の礎は大師様のおかげなのだな。
380円(天玉そば)
神奈川県川崎市川崎区夜光1-8-2 無休
評価は2点 ☆☆
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コメント
●sobaさん
あるある~
このチェーンは、ヘンなところにばかりありますね。完璧にトラッカー御用達店なんですね。
縦の筋にありますね。
殿町店は神奈川県最東端の店ですよ!すごい(すごくない?)
あ、そう思ったら、どん八・東扇島店がさらに数百メートル東よりだった。こちらも行かなくては。
投稿: ケビン | 2010年5月22日 (土) 07時00分
環八を蒲田から大鳥居の方に行く途中にありますよね
投稿: soba | 2010年5月21日 (金) 22時52分
●人生こなたさん
お久しぶりです~
お元気でしたか?
鶴見の潮田のあたりに、「どん八2号店」があるという情報は知ってるんですが、残念ながらまだ行き着いておりません。
私にとっては幻の店です。
投稿: ケビン | 2010年5月21日 (金) 21時35分
どん8は、産業道路店+羽田店としまい店です。
投稿: 人生こなた☆\(≡ω≡.)/ | 2010年5月21日 (金) 20時10分
●sobaさん
昔は多摩川の川筋がもっと西にあったらしいですね。
「喜多見」や「等々力」の地名がが多摩川の東西に存在するのは、その昔はここに川がなくて地続きだったからだと読んだことがあります。
現在の府中街道のあたりを流れていたんでしょうか。
投稿: ケビン | 2010年5月17日 (月) 10時33分
川崎は昔は水との戦いですからね
投稿: soba | 2010年5月17日 (月) 09時28分