浅草橋 野むら
立ち食い蕎麦探訪 - バイクの蕎麦道
野むら
JR総武線・浅草橋駅、清洲橋通りを北上、CSタワー1F
「鳥越の野むら」といえば立ち食いそばファンのあいだでは伝説的なお店。
揚げものが豊富、ソーセージとか多種類、炉辺焼きのネタのようにずらりと陳列されて、見てるだけで食欲湧いてくるなあ。
■蕎麦、茹でめん、黒っぽくて太い。
■つゆ、カエシがとても濃い。驚きの濃さ、しょっぱいを通り越して辛くさえ感じる。ダシが利いているかどうかよくわならないくらいだけどしっかりダシがきいている。甘い。蕎麦を一口食べてはつゆをゴクリと飲むとイイ感じ。
■かき揚げ、揚げ置き。丼一面を覆うほど巨大だがコロモ薄いのがいい。パリパリサクサクと軽い食感。濃いつゆに浸して食べるとまた良い感じ。2度おいしい。
評価の難しい一杯ですが、私はこういうの大好きです。
立ち食いには似つかわしくない現代的な高層ビルの1階にある。お店の外がビルで働くサラリーマンの喫煙場所らしく一日中モクモクしている。これには困りました。
380円
台東区浅草橋5-20-8 (日祝)休
評価は3点 ☆☆☆
いか天そば
老舗の立ち食いそば屋。
このイカ天はとても有名。なにが有名かというと、まずは下の写真をご覧になってください。普通のイカ天というのは、細長いものなんですが、ここのは妙に幅がある。よくみると、幅のうち大部分をしめるのが薄ーく広がったコロモだというのがおわかりになるでしょうか。
よく餃子を食べるときに「羽根があるよ」なんてことを言いますね。小麦粉が薄くパリパリと広がって餃子本体の底をおおって連結するようになっている、あれです。つまりこれは「羽根」なのだ。
しかしよくまあこれだけ薄く広く伸ばしたものだと感心しながらふと調理台を見ると、おお納得!
ここんちの天ぷら鍋はビルトイン型のシンクのようなやつで、そのシンクの手前側が浅い「大陸棚」のように手前にせり出している構造。この「浅瀬」を使って薄く広く伸ばすわけね。
野むらならではの、濃いガツンつゆ。茹でめんと抜群の相性。いつ食ってもうまいです。
店員さんの元気よい声がこだまする店内、すがすがしさを感じます。
410円
評価は2点 ☆☆
ちくわ天そば
路麺マニアには「暗黒汁」と呼ばれ、このうえない賞賛を浴びる店であるとともに、天ぷらの名店でもある。極力揚げ置き少なくしようとする心遣いがうれしい。「かき揚げ、揚げたてで熱いから気をつけて」のひとことでうまさがひときわ増すというものだ。
50歳を過ぎて少しばかり健康を意識したオヤジは、つゆ完飲したいところをぐっとこらえる。ああ、後ろ髪を引かれる。断腸の思いとはこのことか。
程よい枯れ具合のちくわ。なんといってもコロモがうまい。ちくわにつかず離れずの塩梅が絶妙なのだ。こういうちくわ天、なかなかない。立派です。
この右手には喫煙者憩いの場がある。
380円
評価は3点 ☆☆☆
冷やしそば+インゲン天
野むらは温そばのつゆの濃さでは東京でも指折りだ。ソマリ系とも呼ばれる濃いつゆに自家製天ぷらを浸して食べるとたまらなくうまい。
そしてさらに凄みあるのが野むらの冷やしだ。温そばのソマリつゆをもうひとソマリ濃くした印象、とびっきりの甘辛さ、みるみるうちにそばを焦茶色に染めてゆく。あまりの濃さゆえに飲み干すのがためらわれるほどだが、濃いツユ好きにはこれとて飲み干さずにいられない。
冷やしそばは温そばとは別ものとなる。やや細めの茹でめんは流水麺と呼ばれるもので、湯がかずに水でほぐす。これがのどごしとてもよい。喉がからからの猛暑日にもするりとしたのどごしであっというまに食べられる。
裏が喫煙所。大勢いらっしゃる。猛暑日にもご苦労様だ。
500円
評価は3点 ☆☆☆
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コメント
●sobaさん
「やや甘い」というより「甘い」ですね。
ちょっと書き方悪かったです。
(゚ー゚;
投稿: ケビン | 2010年5月 6日 (木) 05時56分
そんなに甘くなかったですかあ
(笑)
それは再訪しないと
投稿: soba | 2010年5月 5日 (水) 23時49分
●Yuichiさん
デカイけど、薄いのでパリッとしてて食べやすいですよ。
ここはまさに「東京の立ち食いそば」って感じの味ですね。
投稿: ケビン | 2010年5月 5日 (水) 12時15分
わぁ!かき揚げ、デカっ!!
蓋してるみたいですね~(笑)
投稿: Yuichi | 2010年5月 5日 (水) 11時39分