立ち食い蕎麦探訪 - バイクの蕎麦道
よもだそば
東西線・日本橋駅、徒歩1分
よもだとは愛媛弁で「いいかげんだけど憎めないやつ」というような意味だそうです。店内に英語で張り紙がしてあった。券売機・メニューも英語表記あり。日本橋らしく国際感覚ゆたかですね。
■蕎麦、茹でめん。細くて長い。フノリ入りなのか独特のコシと歯ごたえ、ツルツル感ありおいしい。
■つゆ、ダシよし、本鰹が香よい。やや甘い。
■かき揚げ、揚げ置き。巨大。タマネギと長ネギがどっさり入っている。おどろくほど大きい。
丼を使ってかき揚げのタネを混ぜていました。あれだけ材料つかうんだー、と感心しきり。
山野草の天ぷらが珍しい。週変わりそば、世界のカレーもうまそう。
トマトを使ったそばとか、いろいろ変わりダネあり。外国人向けのアイデアだとか。さすが都心の路麺。がんばってください。
むらめんのめんを使用、夏は白っぽい更級風、冬は黒っぽい田舎風と季節によって蕎麦をつかいわける細かな気配り。

そういえば、ここの歩道にはいつも黒のCB750(RC42)が停まってる。店員さんのだろうか?

ところで、よもだ社長は厨房で蕎麦つくりの合間にツイッターやってるんだ。面白い社長さんだなあ。
340円
東京都中央区日本橋2-1-20 (平日) 7:00~22:00、(土) 8:00~15:00、(日祝) 10:00~15:00
評価は3点 ☆☆☆
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冷やしたぬきそば
世界そばなどの新メニュー開発に余念のないよもだそばですが、基本もきちんと押さえている。つい最近では、つゆをバージョンアップしたとのこと。さっそく食べに行ってきました。
よもだそば名物のおばちゃん。いつも大きな声で元気に迎えてくれる。
■蕎麦、夏用の茹でめん。やや白っぽく細めなので、冷やしのつゆがよくからんでツルツルといただける。
■つゆ、ダシに昆布が加わり、まろやかでバランスの良いつゆになった。音楽でいったらベース音が厚くなったような感じ。あと味が舌にしっかり残る満足感があります。ごくごく飲めるつゆ。
■タヌキもいい感じのサクサク加減。

具を沢山乗せて500円くらいになっちゃうお店もありますが、このお店はあえてシンプルな揚げ玉だけのタヌキそば、私はどちらかといえばこういうのが好きです。
この味で270円、立派です。冷やしも温そばと同じ値段なのがうれしい。

ぜひ、残ったお金で 「Kevin's 揚げたまご飯 with よもだカレー」もどうぞ、試しに販売したところ好評なのでレギュラーメニューに昇格されたそうです。いや宣伝宣伝(笑)自分の名前があると、ついうれしくなっちゃうのだ。ごめんね。

270円
評価は3点 ☆☆☆
メンチそば


肉がたっぷり、ジワーと旨味が広がります。

こんなふうにして、ヌキで食べるのもいいですね。酒のつまみになる。ちなみによもだそばでは朝から飲めます。

これが噂のよもだ地下。ここに隠れれば、朝から飲んでもわかるめい。
ふきのとう天そば
この店は山野草の天ぷらが名物、なかなか面白いです。これほど豊富な山野草は、立ち食いそばでここ以外では見た事がない。
季節の旬な素材だけを使うので限定メニューなところがまたいいですね。三月から四月上旬にかけては「ふきのとう」の天ぷらが食べられる。

カラッと揚がった天ぷらを一口かじると、くちのなかいっぱいに野草の滋味と鮮烈な苦みが広がる。ああ、これはおいしいです。オトナの味ってやつですね。オヤジが多い日本橋ならでは。
この苦みはポリフェノールなんでしょうかね。よくわからないけど。きっと抗酸化作用があるに違いない。暴飲暴食で不摂生のおやじにはこういう昼飯がありがたいです。

こんなふうに贅沢に、トッピングで山野草を追加してもらうこともできます。150円。sue__meさんもおっしゃるように春が深まるとボリューム風味ともにぐっと大きくなります。
4月の山野草季節には、タラの芽、すべりひゆ、といった具合にメニューも増えるそうですので、楽しみです。
大盛りもやしたぬきがけそば
これはなかなかのビジュアルですね。茹でたもやしが一袋どっさりとそばにトッピング(というかマシマシというか)されてます。
さらにその上に、タヌキが追加でトッピングされてコクを出している。ヘルシーでライトでいいですね。もやしだと沢山食べてもローカロリーだし。これは二日酔い野郎には定番メニューではないでしょうか。
ちなみに私は、唐辛子を「これでもか」と沢山ふりかけて食べるのが好きです。汗がドバーと出るのでさらに二日酔いに効果あり。

ちなみに、このメニュー、発売当初はもやしだけだったそうです。路麺大帝ことsobaさんのアイデアがよもだそば店長に届き、タヌキをトッピングすることになったんですって。これは素晴らしいアイデアだと思いました。
360円
それから、お盆の左側にあるのは、毎月第三水曜日スイーツデーに登場するお楽しみメニュー。4月はクリームチーズケーキとモルトローフでした。
モルトローフは本ブログでもおなじみの匹潮さんの手作りで、イギリスの伝統的で素朴なお菓子です。苦みばしったオトナの味で、お酒の肴にもなる。こちらはレギュラーメニューとして普通の日も食べられるそうです。匹潮さんもすごい!恐るべし路麺ダーのチカラ。
春菊天そば(限定品、2011/11)
これはほんとにうまかった。
限定品とのことですが、機会があれば是非また食べたいです。

素晴らしいです。茎まで甘く香りある。ちょっと食べられない味。
いわゆる春菊らしい苦い風味ではなくて、タラの芽やふきのとうのような山菜を思わせる甘苦い味と香り。こんな春菊初めて食べました。
よもだそばさん、いつも驚きを与えてくれる楽しいお店です。


340円
評価は3点 ☆☆☆
ラそばふきのとう天
ちょっと古い情報ですみません。よもだそばの季節限定ふきのとう天ぷら。

よもだそば提携の東北牧場産旬の山野草。その辺のスーパーで売ってるやつとは味と香りが全然違う。山菜好きならたまらない、毎年春になるとこれが楽しみ。

50円追加でラーメンの麺に変更することができる。名付けて「ラそば」。そばつゆに中華麺、ちょっと躊躇しちゃうよね、普通なら。私もそうでした。
ところが、物は試しと食べてみたらこれがうまい!お世辞じゃなく本当にうまいのよ。鰹の香るつゆと緩く縮れた細麺が抜群に相性が良い。麺がつゆの香りを運んでくれるとでもいいましょうかね。
コッテリした中華スープよりも遥かにそばつゆが中華麺に合う。また、皮肉なことにそばよりも中華麺の方がつゆ本来のうまさを引き立ててくれる。
こいつは驚いた。アイデアマンのよもだ店長に不覚にも一本取られた。
脂気がないので健康的なのも良い。ラーメンはどうも高カロリーで…と心配なさる中高年にうってつけだと思う。
これまで私の好きなラーメンといえば、新角、三松といった立ち食いそば屋のシンプルラーメンでしたが、今年より晴れてよもだラそばが加わることになった。「路麺界三大ラーメン」の一角を占める、それくらい断言できる素晴らしさだ。
ラーメンもうまいカレー屋として邁進して欲しい


たらの芽天そば
季節の限定メニュー。茹でたて生そば、パワーアップしたダシのつゆ。そして揚げたてのたらの芽。甘くて微かに渋い春の味。素晴らしいです。味もいいが値段も。この内容で信じられない安さ。

日本橋店新装と銀座店開店にともない、2012/05/10そばが茹でめんから自家製生そばに変更された。なんとも大胆な進歩。
黒っぽい自家製麺は旧来のよもだそばの味を正統に受け継いだもの。これまでのよもだファンにも違和感なくスッと受け入れられると思う。コシ、のどごし、歯触り、そして口中に残る蕎麦の香り。よもだ店長渾身の作品。
たいていの有名な自家製麺の店は、もっと白くて極細い上品な蕎麦に仕立てるのだが、あえて黒くて中太の野趣ある蕎麦を追求したところに店長のこだわりを強く感じる。
うまい蕎麦ではあるが、いわゆる高級手打ちそばの廉価版ではない。立ち食いそばとしてのうまさを追求していったらこうなった。そういう必然性を感じさせる味。なので、茹でめん好きの路麺ダーにも違和感ないと思う。

地下室の奥半分は製麺工場に改装された。日本橋と銀座で使うそばは毎日ここで作られる。日に何度も製麺するらしいので、打ち立ての蕎麦が味わえる。

実はわたし、幸運にも自家製麺の開発最終段階で試食させていただくことができた。そのときの出来ばえも十分に良かったが、さらに工夫と改良を加えて完成に至った。早朝から夜遅くまで無休のお店をきりもしりながら製麺の研究に余念のない店長さん。すばらしき路麺馬鹿だ。
「ケビンさん、私思うんですけど、立ち食いそばはあくまでも「立ち食いそば」であって、決して「安い普通の蕎麦」じゃないんですよ。それぞれ全然ちがう食べ物で、全然ちがう良さがあるんです。」と自らの立ち食いそば観を力説する店長の迫力と体重に、正直なところわたく気圧されてしまいました。そのとおりですよ。この人なら立ち食いそばを、もっともっと面白くしてくれるにちがいない、と思う。

店長さんのご好意で試食蕎麦をいただき、家で茹でて食べた。温もいいけど、冷やしがさらにうまい。これからの暑い季節、よもだの冷やしそばが人気を呼びそうだ。

製麺機械。こういうのワクワクするなあ。機械好きなので。店長、わたしを雇ってくれないかな、アプリ制作とバイク乗りの片手間に製麺機械を動かすバイト、だめ??

新調された看板。銀座店と同様に白でスッキリ。のれんもいい感じ。

440円
評価は3点 ☆☆☆
揚げなすおろしそば(夏季限定メニュー)
こいつは文句無しにうまい。あんまり説明する必要もないくらいなので、是非食べたほうがいいです。
名作だなあ~。何度食っても飽きない。よもだの自家製麺は温も良いが冷やしはとくにうまい。ぶっかけつゆは深みのある味わいで蕎麦と抜群に相性がよい。
コロモをつけずに素揚げたなす、揚げ玉、大根おろし、胡麻を散らしたもの。バランスがいい。どのタネも互いに邪魔をせず、丼のレベルを押し上げる。
揚げ置きのなすが油分に馴染んでしんなりするところも心憎い。

自家製麺だから太っ腹なのか、たっぷりな蕎麦がうれしいところ。太っ腹な店長さんのおかげでしょうか。



440円
評価は3点 ☆☆☆
サルサそば
サルといっても猿ではないのでゴザール。
これほんとにおいしいの、冷やした蕎麦にぶっかけ汁をちょいかけて、唐辛子トマトソースとたぬきを和えながら食べると、これまでに体験したことのない爽やかなラテンの風がかけ抜けます。
たのめば温でもうどんでもラそばでもやってくれますが、私はこの冷やしそば版が合うと思いました。冷やしはそばつゆが少なめでトマトが薄まらないのがいい。

唐辛子といっても、六文そばにあるようなセミドライな粗微塵ではなくて、もっと肉厚のハラペーニョっぽい辛さ、ヒーハーですよもう。自家製生そばは冷やしにバツグンに合う。ツルシコ感が素晴らしいです。

今週の週替わり限定メニュー。食べたい人は急げ。
380円
評価は3点 ☆☆☆
ヒョウそば
ヒョウとは「すべりひゆ」とも呼ばれる植物で、東北地方では露地等に自生する雑草のような植物だそうで、とくに山形ではヒョウをよく食べるとのこと。
ヒョウを茹でたものを蕎麦のうえに乗せたシンプルな一杯「ヒョウそば」
わたし、ヒョウ好きです。こういうの大好き。風味はクセがなく、ウドやタデのような草っぽい香りがうっすらと、ワラビのようなややネトシャキの食感がある。酒の肴にもよさそうだ。

ヒョウそばが食べられる立ち食いそば屋は東京広しといえど、ここだけじゃないでしょうか。

お盆休みでも営業していた。うれしい。

360円
評価は2点 ☆☆
トマティーナたぬきがけそば
週替わり限定200食。わたしこれ大好きで、限定メニューに登場したと知るやいてもたってもいられなく、二日酔いで立てずとも這ってでも食いに行くことにしております。
トマトのピュレを普通の温かいたぬきそばにかけただけなんだが。トマトの甘酸っぱ味がそばにとても合う。食べたことない人には信じられないだろうけど、食べればわかると思う。
今回は特に良いトマトで限定200だそうです。青森の提携農場で完全有機栽培したトマトの完熟したものを選別してピュレにする。こちらの農場では25年間にわたって一滴も化学肥料を血使わない土壌で野菜を栽培するとのことで、野菜本来のもつ甘さ、香り、歯触りに、ひとくち食べればわかる違いがある。

あっというまにズルズル完食。まるで飲み物のような、一瞬で胃袋におさまってしまう魔力のある食い物だな。
皆さんもぜひ一度試してみてください。トマト嫌いなひとでなけれきっと気に入りますよ。

480円
評価は3点 ☆☆☆
冷やしよもぎ天そば
よもだそば店長おすすめのよもぎ天そば。おすすめだけあってうまかった。

ばかでかいヨモギ天ぷら。大きいのだけど食い飽きない。油切れがよいのとコロモが薄いのでもたれない。おやじおすすめ。
自家製麺だけあって、量たっぷりなのがうれしい。しかもこの値段。いうことなし。

360円
評価は3点 ☆☆☆
冷やし長ネギ天そば

東北牧場シリーズ期間限定品、長ネギ天そば。これはうまかった!葱を天ぷらにするとトロトロっとして甘みあって香りよい。そばはさらに進化して冷やしでうまさを増す歯切れのよさ。つゆのダシも一層コクが出ている。

年中無休でお盆も休まず。助かる。

390円
評価は3点 ☆☆☆
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