8月22日、千葉県の茂原ツインサーキット(西コース)で行われたレースに出場してきました。通称「レン耐」というやつです。レン耐について私はまったく詳しくないのですが例によってブログ仲間のひいこさんのお誘いを受けまして。
今回は、とても不安なことが2つありました。
ひとつは前回の筑波サーキットでしこたま転倒したこと。私は最多転倒記録保持者(個人の部)だそうです。とほほ。。。なので、今回も転倒しないよう。レン耐では転倒に金銭ペナルティがあるらしいし、しっかりとイメトレをして臨むことにします。あ、だいたい私のトレーニングはイメトレ主体です。練習きらいなわけじゃないんですけどね。
もうひとつは、これまで黙ってたんですが、いわゆる「五十肩」をやっちゃいまして、腕の上げ下ろしが難しいのです。具体的にはラジオ体操の「腕を横に上げて背伸びの体操〜」ができない。ズキズキと痛みます。
五十肩といっても、よくあるような「ある日突然ギックリ」みたいなものではありません。原因ははっきりしてます。毎日々、ソファやベッドに仰向けに寝転がってiPhone(iPod Touch)を使っているうちに、肩の三角筋に負担がかかりすぎて軽い肉離れのような炎症状態になっちゃったみたいです。だから五十肩ではなく「iPhone肩」が正しい。
とくに治療法ってないそうですね。ある程度痛みがひいたらストレッチ運動でリハビリするしかないようだ。なのでレースの数日前からストレッチをして、なんとか革ツナギだけは一人で着れるようになりました。ってそんな低レベルかよ、おいおい。ってな状態です。
えーい、なんとかなるさと、いつものいい加減さでレースを迎えた。

ものすごい暑さで、7分ほど練習走行しただけでクタクタ。だいじょうぶかいな。そしてスタート。今回もルマン式です。スタートライダーの栄誉をいただいた。監督のかずさんありがとう。

ということで走り出したのだけど、「あれあれ」何かおかしい、左ヘアピンがぜんぜん曲がれない。ヘアピンの入り口で膝を出して傾けるのだけど、なぜかコースの外側いっぱいに大きくふくらんでしまう。コースアウトしそうになるのでスロットルを閉じて失速。
ある程度Rの大きいコーナーでは左でも問題ないんだけど。バックストレート入り口の5Rくらいのヘアピンが問題。ここを曲がるたびにメタメタに抜かれっぱなしで順位を大きく下げてしまった。
こういう小さいヘアピン、大好きなんだけどなあ。BKでもさんざん練習して得意なほうなんですよ。うー、なぜだあ。わからないーー。頭に血がのぼり、猛暑とあいまってヘルメットの中はヒートアップだす。サインボードを見間違えて一回ピットインしてしまったし。。
なんとか25分走ってライダー交代。とりあえず転倒だけはしないで済んだから課題はクリア。だけど、こんな消極的な走りではダメだなあ。それよりもヘアピンどうしちゃったんだろう。まったくわからない自信喪失状態。

レン耐のローカルルールで、ピットロードはバイクをおりて自走する。安全でいいかもね。草レースなんだから。
やっとの思いでひいこさんにライダー交代。とにかく、ものすごい暑さで意識モウロウ状態に近いです。バテバテです。体力ないな−。
体と頭から湯気がたったような状態だ。20分休憩なのでなんとかこの間に回復せねば。水をガブガブと1.5リットル飲んだ。頭に水をかけ、かずさんが用意してくれた大型扇風機の前に座り、生ヌルい風で体をクールダウン。ツナギを脱いでる時間もないので、暑いけど着たまま目をつぶって休んでいたら、なんとかライダー交代に間に合った。

よたよたと走り出したら「お、なんだか調子良い」。ちょっと休憩してリラックスしたのがよかったのか、はたまた暑さのために何かのスイッチが入ったのか?自信喪失状態から少し冷静をとりもどせたような気がする。なんとなく集中力が増している。これはいいかも。
走りながらあれこれと考える余裕ができた。ちょっと試行錯誤してみようと思い立ったわけです。
そもそも、ヘアピンで外側にふくらむのはハンドルが切れてないからだ。ハングオンで体重をいくら内側に移動させようと、ステアリングを切らなければバイクは曲がらない。。。そのときとつぜんヒラめいた「あっ、これはiPhone肩のせいだ」
腕が上がらないだけではなくて、ヒジをたたむこともできなくなってたんですね。自分ではたたんだつもりでいたのだけど。痛む方向を避けてるため、自然にヒジを下ろせてなくて、左腕がじゃまをしてハンドルが切れてないのだ。
そこで一計。痛みのない方向にヒジを逃がせば腕がたためるのではないだろうか?左ヒジをおヘソに近づけて小指を立てて「ウッフン」みたいな、ちょっとオカマっぽい妙竹林なポーズをとってみたら、「おおー、結果オーライ、大成功」グイグイとハンドルが切れて、ヘアピンをクルリと曲がれるではないですか。これですよ!大発見。
いやーレース中とはいえ、いろいろと工夫してみるもんです。やったー、うれしー。

本日のバイクはホンダ・エイプ100。これまで触ったこともない初バイク。
こいつがなかなかトロいエンジンで、いったん回転が落ちるとなかなか上昇してくれない。前回のスズキGS50はもっと元気のいいエンジンだったので乗りやすかった。
このダルいエンジンに慣れるのに時間がかかってしまったけど、これはこれで工夫の余地があっておもしろいです。
とにかく回転を落とさないよう、コーナリング中、とくにリーンの段階でブリブリとスロットルをあおるような感じでいかないとダメなんだな。
このスロットルワークが会得できたのでコーナリングスピードがそこそこ速くなった。
そうそう、休憩中にかずさんにいただいた「ケビンさん、もしかして4速使ってないんじゃないの?」のアドバイスがよーく効きました。はい、3段変速だとばかり思ってました。オレのバカバカ。
「ウッフン」「ブリブリ」「バカバカ」の3点に気がついたおかげで、2回目のライディングは少しだけ持ち直せた。数台抜くこともできたしね。気持ちよく走ることができた。ああ、よかった〜。やっぱりね、気持ちよくやりたいよね。結果はどうであれ。。あ、結果も大切ですよもちろん。
マシンの個性もいろいろだねえ。エイプは最初は「こんちくしょうのボロバイク」と思って乗ってたんだけど、周回を重ねるにつれ面白くなってきて、最後のほうになるとなんだかとても愛しく思えて大好きになってしまった。エイプいいねえ、名車だな。


レン耐はちょっと変わったレースで、妙なローカルルールがある。ピットでゲームをしなきゃならない、って、それなんすか??
うまい棒やかき氷を完食する、とか、縄跳びとか腕立て、腹筋、いろんなことをさせられる。華麗な二重跳びを披露しているのは、我がチームメンバーの「おねぼうぱぱ」さんです。体力あるねえ。45分ライディングの直後にツナギ着たまま縄跳びしちゃうんだから超人です。お世話になりました。腕立てまでしてもらって、私は楽してごめんなさい。次回もよろしくお願いしたいところです。
ひいこさん、積極的にレースに出てるだけあって、上手です。前回とはぜんぜんちがう、とてもシャープな走りを見せてくれました。
おねぼうぱぱさん、GSX-R1000に乗ってるだけあって上手です。ライディングフォームがきれい。体力あるし。頼れるなあ。
チーム監督のかずさん、速い!レン耐では「残り45分の男」と呼ばれる。アンカーの出番になるとチャチャとツナギを着てササと走って着実に順位を上げてチームを入賞に導く。仕事人ですね。

レースも終わって、夕涼みしながら表彰式。なんと我らチームは100ccクラス4位だった。アンカーのかずさんがひとりで抜きまくってくれたおかげです。ありがとうエースライダー!!

ひいこさん、おねぼうぱぱさん、かずさん、お世話になりました。さんざん足を引っ張ってごめんね。
来年は、真夏は出場しないほうがいいかなあ。。。
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