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2011年7月10日 (日)

大師(観音町) かずみ 三色そば

かずみ

京急大師線・川崎大師駅、徒歩15分

三色そば

大師駅からだいぶ歩く。市役所通りをずーっと海に向かって行くと途中に数件路麺があって、その最果ての地にあるのが「かずみ」。地元のひとしか来ないので、川崎・鶴見的にもマイナーな存在感なのですが、ここはぜひとも抑えておきたい重要なお店。

通称、神奈川で2番目に不味い路麺。ディープな川崎ソウルフード。お大師様の加護を受ける孤高のジャンク路麺、神奈川で2番目に汚い店。と様々な賞賛を一身に受ける。

川崎・鶴見の埋め立て地のあたりは道路がだだっ広くて歩道も広い。川崎駅を要として扇の骨のように放射状に延びる数本の道路と、横につなぐ無数の細い路地でなりたっている。

このあたりまで来ると歩道もだだっ広いので、こうやってタクシーが歩道に乗り上げても全然余裕でオッケー。

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かずみを訪れる人は、まずこのたたずまいにノックアウトされる。おそらく昭和40年代築の木造アパート。2階の窓にはビールケースが積み上げられ人の住む気配の希薄な建物の道路に面してお店が開いている。

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お店に入るとさらにインパクトが強まる。黒光りした柱、油のにじむ換気扇フード、そして奥の部屋に無造作に置かれたアナログテレビと家財道具。大将と常連にだけ共有された居心地良い空間が広がる。

大将は丁寧な物腰と言葉遣いの好感度高い人です。ワイルドさを内に秘めて隠しているんでしょうか。

ちなみに、JR南武線久地にある「かずみ」とは店主同士が従兄弟の関係。先代の店主が兄弟だったとのことです。

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日曜日も朝からやってるので、こうやって近所の皆さんが集まる憩いの場なわけです。

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次に目に入るのが、カウンターにビルトインされた箸立て。カウンター上にホルソーで丸い穴をぶちあけ、おそらくその下にはネスカフェエクセラの大瓶が割り箸を支えているにちがいない、とても合理的な構造。もちろんコップはワンカップ。

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ここに来たらこれを食べて欲しい。名物「三色そば」。

三色の意味は、紅ショウガの「赤」、ネギの「緑」、そばの「白」。ここからついたのではないかと推測します。関西では有名な紅ショウガ天ぷらですが、川崎のこのあたりにはこれを売り物にする店がちらほらある。なかでもかずみがその代表格。

ここの紅ショウガ天はツケ汁の酸味が効いて私好み。紅ショウガらしくていいです。

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新丸子の「山七製麺」の茹でめんを使用する。「アクツフーズ」「駅前そば」と必ず3種の麺箱が混在するのが山七製麺の特徴。3種混在の由来はまだ調べてないのですが、おそらく3社が吸収合併されたのではないでしょうかね。

新丸子の山七と同様に、灰白っぽい柔らかめの茹でめん。ゴワゴワせず素直な味わいが良いです。

つゆは、ダシはまあまあなのですが、醤油のとびきり際立ったしょっぱい味がなんともいえない。時間帯によって煮詰まり具合が変わります。私はぐつぐつに煮詰まったころの醤油の香ばしさが好き。

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こうやっている間にも、続々とお客がやってくる。このお店の愛され具合がわかろうというもの。

小学生が口々に「おいしそー」「おそば食べたーい」と騒ぐさわぐ、懐かしい光景。私たちの子供の頃って、ファストフードといえば立ち食いそばのことだった。お小遣いのとぼしい子供には立ち食いそばは憧れの食べ物でした。こういう店にサッと入ってそばを食べる大人が無性にうらやましかったものです。

350円

評価は2点 ☆☆

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コメント

久地かずみ。
冷やしのしる面白いです。

投稿: ばかぼん | 2011年7月16日 (土) 17時13分

●Browny@R134さん

ああ、よかったよ~、Blacky@R409がまたやってきたらどうしようと戦々恐々としておりました。本物がいてくれれば、そうそう偽物も現れないでしょう。

川崎鶴見臨港エリア、おっしゃるとおり奥深いですね、いろんな風物の宝庫で興味尽きないです。タヌキさんのような地元の方がいると、さらに情報に年輪の重みが加わります。

鶴見駅前のういーんが、昔は喫茶店だったこともタヌキさんの証言でウラが取れましたし。

もちろんBrownyさんの荏原地区情報や東横京急情報も大変貴重です。素晴らしき出会いに感謝しております。

投稿: ケビン | 2011年7月10日 (日) 21時50分

これは実にうれしく微笑ましい記事です。

川崎鶴見臨港エリアと言えばタヌキ25さん
川崎鶴見の地域文化、B級グルメのスペシャリストです。

情報は、情に報いる と書きます。

タヌキさんは、情報は共有するもの、という事を実行されていて、ネットやブログが普及するずっと前から発信していた訳ですね。

投稿: Browny@R134 | 2011年7月10日 (日) 21時14分

●高野さん

鋭い!私が40年代と書いたのはアルミサッシだからなんですけど、もしかしたら30年代の建築改修したのかもしれないです。真面目に悩んだのです、その点。笑

投稿: ケビン | 2011年7月10日 (日) 18時59分

●三毛猫さん

この店の雰囲気は、首都圏の路麺数多しといえども、間違いなくトップクラスのインパクト。次世代に語り継ぎたいお店のひとつだと思います。

ぜひいちどいってみてください、日曜日でも9時頃までならやってるのがうれしいです。

投稿: ケビン | 2011年7月10日 (日) 18時56分

●タヌキさん

いつも川崎鶴見情報ありがとうございます。地元の有力者がお友達だと、とっても心強いものがあります。

かずみ、不味いとは書きましたが大好きですよ。とくに、つゆが煮詰まるとうまいですね、なんともいえないガツンがあります。あの店を永久に保存して欲しい、そんな気持ちです。

投稿: ケビン | 2011年7月10日 (日) 18時53分

推測ですが、昭和30年代後半
(大した違いじゃありませんが)築の
建物です。

deepだあ~。

投稿: 高野 | 2011年7月10日 (日) 16時17分

こういうお店大好き!憧れちゃう。でも家から遠すぎだなー。私も最初、写真だけだったのでビックリしました。

投稿: 三毛猫 | 2011年7月10日 (日) 16時14分

総長〜舎弟のおいらに〜お心遣いありがとうございます。

30年も店の前にダンプ停めて食い続けてますが出汁はきちんとカツオ昆布で取ってます。
親父さんのカエシがショッパイのです。
息子だと常連からショッパイからと言われるのどマイルドにしてます。
あと時間により、つゆの煮詰まり具合によっては?
最高の出来上がりになります。

ディープな大師かずみに再訪問していただきありがとうございました。

投稿: タヌキ25 | 2011年7月10日 (日) 13時38分

●ばかぼんさん

やはり箸立て、いいすよね。このパターン、なかなかないです。宿河原の矢島はこの構造なんだけどアルミで縁どりしてあって。こういうホルソー切り口が露出してるワイルドさはここだけです。

投稿: ケビン | 2011年7月10日 (日) 08時36分

●acchanさん

記事は有料です

てのはどうかなあ〜

投稿: ケビン | 2011年7月10日 (日) 08時34分

●LM2さん

こういうのもいいかなと、これからはこういう手抜きでいこうかな。だいたいLM2さんなら想像で文章くみたてられるでしょ。

投稿: ケビン | 2011年7月10日 (日) 08時34分

斬新な箸立て設置。
3色って??

投稿: ばかぼん | 2011年7月10日 (日) 06時29分

記事を見るのに
なにか仕掛けが必要でしょうか?
パスワードとか

投稿: acchan | 2011年7月10日 (日) 06時05分

おぉぉ、写真だらけで説明文がたったの4行とは!  新たな表現方法を試みているのか、あるいは検閲か!?
 >かずみ
 >京急大師線・川崎大師駅、徒歩15分
 >350円
 >評価は2点 ☆☆

投稿: LM2 | 2011年7月10日 (日) 05時30分

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