タイヤ交換 ミシュラン・パイロットロード2 ZRX1200
タイヤを交換しました。約2万5千キロ走行。
今回も同じく、ミシュラン パイロットロード2です。
パイロットロード3が気になってたんですが、実物をよく見てみると、どうもあの「ハモの骨切り」のような細かいサイプがなんとも頼りなげに思えて。かといって他のメーカーにするつもりもなく、ということでまだ在庫のあったパイロットロード2を選択いたしました。処分品で工賃全部込みで\39,900なのがそもそも決め手だけどね。
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PR2の良いところは
1、長持ち。2.5万キロももつとは思わなかったですよ。ダンロップQualifire2は1.2万キロでしたから、2倍以上もった。信じられないです。あんまり山道を走らずに街乗りばかりだったので、サイドの部分はまだ3分くらい溝が残った状態でした。
2、雨に強い。ほんとに素晴らしい。私はバイク通勤なので、雨やちょっとしたミゾレくらいなら走っちゃうんだけど、まったく不安を感じたことがなかった。箱根のウェット路麺なんかも安心感ありましたね。前輪が雨の水をかきわけ、後輪が左右に排水するという構造なんですね。センターに縦の溝がないのに直進が良い。たいした技術力だ。
3、乗り心地よい。軽いので動きが軽快。真円度が高くてころがるときの歪みが少ないからか、スルーッと抵抗感少なく走る。路面とのショックもよく吸収してくれる。空気圧は標準かちょい高めくらいがおすすめです。このタイヤの場合。私は2.5kg(前)、2.9kg(後)。空気圧高めだと摩耗少なく長持ちする。
4、素直なハンドリング。スパッと気持よく倒しこめる。ZRXのような普通のバイクでも軽快なスポーツ性を感じられる。バイアスタイヤのようなとでもいうか、ラインを決めてスパッと走るのが向いている。前輪荷重を高めに意識して前輪を積極的にハンドル切って曲がるようにするとなお良いです。
後輪に荷重をかけてズリーっとすべるような乗り方には向いてない。というか、このタイヤを装着すると、自然に前輪から寝かし込むような動きになる。前輪の倒れ込む速度が後輪よりわずかに速いので自然とそうなって、今風のフロント荷重乗りスタイルになる。
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ちょっとZRXならではの話題に脱線しますが。
ブリジストンやダンロップのツーリングタイヤだとこうならずに、後輪ステア感覚の強い挙動になる。ZRXは標準がブリジストンなので「ああ、このバイクはこういうリア乗りなんだな」と感じているライダーもいると思うけど、実はそうでもない。ZRXはフロントフォークの性能がわりといいので、もっとフロントを使った乗り方にも耐えられるんですね。イメージ的にはSS乗りの感じでいける(いけないこともない、が正しいか)。
古臭いダブルクレードルの鉄パイプフレームなんだけど、タンクをはずせばわかるとおり、ステムまわりはツインスパー風にわりとガッチリつくってあってフロントを受け止めてくれる。だからけっこういけるんだよZRXのフロントサス。
ノーマルのリアサスは貧弱なのであんまり頼りすぎないほうがいいですね。

ちなみに私は、フロントフォークの設定、圧・伸ともに全抜き、最弱にしてある。アサカワスピードさんでフロントフォークを調整していただいたときに、浅川さんが「全抜きがいいよ」とおっしゃる。SSならまだしもZRXでそれはないんじゃないの?と、ちょっと想像できないセッティングで、恐る恐る乗ってみた。しかしこれが結論からいって大正解でした。
フロントフォークのストロークが大きく、沈み込みが速く深くなるので、前輪のキャスターが立ち気味になり、後輪と同じくらいのテンポで早めに旋回を始めるようになる。標準設定だとリアが先に旋回するような感覚の安定重視のセッティングなんだけど、ガラッと変わってクルクルとよく曲がるようになる。
ZRXのフロントフォーク、初期設定は硬過ぎるため前輪のキャスターが直進方向に強く働き、フロントステアがわずかに遅くなりがちで、コーナーの外を向いたような姿勢になりがちなのだ。
峠道のタイトなコーナーをオーバースピードで侵入して、寝かしこみに失敗してふくらみ過ぎ、コースアウトしそうになって「おっととと」となるZRX乗り、きっと多いと思います。私も初めはそうでした。
SSならここで体をインに入れれば素直にクイッと入ってくれるのに、、とうらやましく思った人いるでしょ。それはフロントサスの沈み込みが遅くて浅いからというのも原因のひとつです。なのでそういうZRX乗りは騙されたと思って、サスセッティング「全抜き」試してみるといいですよ。車載工具で調整できるから。
まあ、それ以前に、ブレーキのかけかた、体重移動、シートやタンクへの荷重のかけかた、その他もろもろテクニックの問題がありますので、そのあたりは練習してください。くれぐれも無理のない範囲で。
閑話休題
新しいタイヤはダンピングがよく効くので乗り心地良いし、路面への追随も良くなりました。サスペンションかなりヘタってそろそろ限界かなあと感じていたのだけど、まだまだいけそうだ。小さい衝撃はサスじゃなくてタイヤがまず吸収するものだということを再認識。サスの修理交換はもうちょっと先に延ばすことにしました。
ブレーキもよく効くようになった。制動能力ってのは、パッドとローターの摩擦だけじゃなくて、実はタイヤと路面の摩擦が重要な要素なんだよね。タイヤが死んでるとブレーキだけで制動するのは無理があるんだと、これも実感。
寒い季節になると、コンパウンドの弾力が減って滑るので危険です。とくに5度を下回ると顕著ですね。リアがずるりとくる。溝が残っていてもカチンコチンのタイヤではちょっとした動作でロックしてズリッと滑るから、いつでもリカバーできるよう集中して乗る必要があったんですが、新タイヤは柔軟性のあるコンパウンドが路面をしっかりつかんでくれる。精神的にリラックスできるようになったし、なんといっても安全だ。
タイヤってのは足回りのほとんど大部分を担う重要な部品だよなあ、そのわりに消耗が早い。言い方をかえれば、タイヤがフレッシュであればたいていのことはカバーできるともいえる。
ここまで使い倒すと、新品との差に愕然とします。どこまで長距離いけるか限界に挑戦してたのでこの結果には大満足。ボロボロになってから交換すると、劣化の箇所や原因がはっきりとわかって面白かった。
皆さんは危なくなる前に早めに交換してくださいね。
それからもう一つ気がついた事。2万5千キロ走行するとさすがに限界だと思うのは、タイヤが偏摩耗しちゃうことですね。新タイヤに替えたら、ハードなブレーキング時の車体の正立性が向上した。まっすぐすーっと進んで停止する。溝はまだあったけどこのあたりが限界だったみたいです。交換してよかった。
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この記事へのコメントは終了しました。












コメント
●シュリケンさん
タイヤはそれぞれ好みが千差万別ですが、わりとこいつはどなたからも評判いいですよね。サーキットや峠オンリーの人でなければオススメできるかな。
ロード3は、激しく峠を攻めると、フロントが段々減りしてウロコ状になっちゃわないかと気になるんですよ。勝手な想像なんですけどね。
投稿: ケビン | 2012年2月 4日 (土) 19時54分
●HIROSさん
最近の倒立フォークとモノサスだったら、峠道用のセッティングのまま高速でもいけちゃうと思う。もちろん細かくやっていけば底なしですが。
ひろさんのZZR1400、ほんとにすんばらしいよね。剛性としなやかさを併せ持った最高の足回りだと思います。ブレーキもよく効くし。
投稿: ケビン | 2012年2月 4日 (土) 19時51分
●TOYZさん
ライダーズクラブ様にもそんな記事があったんですね。すこし強気になりました、エヘン。
とにかく固めろ、てのはちょっと昔のセオリーみたいですね。サスペンションの性能が良くなったのもあるんだと思います。最弱にしても腰砕けすることもないですし。おっしゃる通り挙動が掴みやすいです。
そのかわり、ラフなブレーキは要注意かな。沈み込みが速いので、ジワッとかけないとヒヤリですね。でもある程度峠道を乗り慣れた人ならこっちの方が楽に曲がれる。
最近の高性能サスペンスがついたバイクなら高速コーナリングでもいけちゃうと思います。
投稿: ケビン | 2012年2月 4日 (土) 19時47分
●たこやきさん
そうです、減衰力は圧伸ともに最弱
プリロードは15mmです(ノーマル14mm)
一ミリ突き出しを多くしてます。もう一ミリくらい突き出して前傾を強めた方が峠には向いてるんですが、街乗りも考えてこれくらいに落ち着きました。
投稿: ケビン | 2012年2月 4日 (土) 19時39分
●スさん
そういえば、スさんはロード2をZZR1100でトミンサーキット走ったよね。ツーリングタイヤだけど、やろうと思えばサーキットでもいけなくもないワケね。
投稿: ケビン | 2012年2月 4日 (土) 19時34分
そろそろ自分もタイヤ交換時期なので同じバイクのタイヤのインプレは凄い有り難いです。新しいタイヤもでるみたいなのでそっちも試したいけど…
投稿: シュリケン | 2012年2月 4日 (土) 13時52分
箱根のウェット路面 → 箱根のウェット路麺がいいね!
私もビバンダムのタイヤに替えたいのですが
じぇんじぇん減っていません
何故かと言うと
乗っていないから(爆)
アドレス号はタイヤ屋のオヤジのお奨めでBSからダンロップにに変更しましたがかなり長持ちですね
交換後5千キロ走っていますがまだ八分山
値段は倍しましたがヨサゲです
ビッグバイクのサス設定は迷宮です
勿論体重や操縦テクの差にも関係しますし
何処を走るかでかなり変わりますね
高速道路仕様
峠仕様
サーキット
加えてフロントはバネの硬さとオイルの硬さによっても変化自在
前輪加重で乗るか光臨荷重で乗るかでも変化
難しくって降参です(笑)
投稿: HIRO’S | 2012年2月 4日 (土) 13時05分
25000kmですか!とても高い耐久性ですね。
それだけ走っても大丈夫だったということは、ケビンさんの
アクセルワークも相当なものとお見受けしますよ。
僕の体重と住環境では、成し得ない距離です~(笑)。
RIDERS CLUB(298号)でサス設定を前後とも最弱にすると
乗りやすいと書いてあったのを覚えています。
100km以下でのコーナリングなら最弱にした方が
挙動が判って怖さが抜けて良いらしいですね。
残念ながら僕のバイクのフロントは細かい設定が全く出来ないので
出荷時のままですが・・・(泣)。
投稿: TOYZ | 2012年2月 4日 (土) 12時42分
> フロントフォークの設定、圧・伸ともに全抜き、最弱にしてある
減衰力ですよね。
イニシャル(初期スプリング荷重)の設定はどうされていますか?
初圧最少(ソフト)なのでしょうか。
投稿: たこやき | 2012年2月 4日 (土) 12時07分
あたいもミシュラン大好きです
ロード2は、ツーリングタイヤとしての完成型と言って良いんじゃないかってくらいに思ってます
耐摩耗性に優れてて、なおかつ、ここぞ!という場面でフルバンクさせても安心なグリップの端っこ!
ケビンさんの記事を読んで、うんうん!と何度も頷いてしまいました(笑)
ワタシのパワーピュアも交換時期に近づいてます、とりあえず3月まで待って、決めたいと思ってます。
ちなみにピュアは六千でしたOTL
投稿: ス | 2012年2月 4日 (土) 04時24分
●だいじゅさん
これ面白い!すごい
こんなお店があるんですね。
いやー楽しいな、ついつい時間を忘れて読みふけりました。
カスタム制作もやってくれそうな感じですね。
投稿: ケビン | 2012年2月 4日 (土) 03時28分
バイクは乗らないので
ロードバイクに置き換えて妄想していました.
中々奥深いものがありますね.
わたしのロードにはパンクに強いタイヤを装着していまして
乗り味はどうしようもなく悪いのですが(笑)
パンク修理の手間を考えると我慢我慢.(笑)
今月ロールアウトしてくる予定のカーボンバイクには
良いタイヤを奢ってやらないといけないかもですね.
パンク修理頑張ろうっと.(笑)
余談というかこちらが本当の話題.(笑)
ステッカーについて検索している途中でこんなお店を発見しました.
http://www.gk-kirimojiya.com/baikusutekka.htm
もしかしてご存じだったかな?
投稿: だいじゅ | 2012年2月 3日 (金) 22時26分
●たぬきさん
そうか~、もっと減量しなきゃいけないですね~
投稿: ケビン | 2012年2月 3日 (金) 21時17分
ケビンさんと知り合ってタイヤ交換は二度目ですよ。体重がおいらぐらいなら長持ちすると思います65キロヽ(^^)
投稿: たぬき丸 | 2012年2月 3日 (金) 20時55分
●甲斐さん
ミシュランは粘らないというか、どこまでもスパーっと同じ速度で倒れる感覚があるね。
ミシュランにしてからコケなくなったんだよね。なぜかわからんけど、だから印象良いのかもしれない。そんなもんかもね人間の感覚なんて。
パイロットロード3、ハモの骨切りが深すぎて、実物触ってみるとなんとなく怖くなるよ。こんなで大丈夫かなと。
甲斐さんなら鱧の骨切りわかるでしょ、京都の人だから。皮だけ残して身がバラバラになってるあんな感じだす。
投稿: ケビン | 2012年2月 3日 (金) 17時42分
実質的なレポすごく参考になったよ。
人柱的25000kmは素晴らしきかな。
僕もF.フォークは最近柔らかくしたね。
タイヤでずいぶん変わるというのは同感ですね。
昔、ピレリからミシュランに換えたら乗り味がソフトになったのを覚えてる。ピレリはコツコツとハンドルにキックバックがあって鬱陶しいけど信じられないくらい寝かしてもグリップしたな。ミシュランは倒れ込んできて恐かった。
次はパイロットロード3でも試してみっかな。
投稿: 甲斐 | 2012年2月 3日 (金) 17時33分