どうもリアのブレーキが鳴くようになった。リザーブの液も少ない。パッドが減ってピストンが出た分だけリザーブ液面が低いようだ。
新車時に付いていた純正のリアパッドは約5万キロもった。お世辞にも効きはよくなかったが、恐るべき長寿命であった。効きが悪いんで、あまりリアを使わなかったというのもあるけどね。
現在使用してるのはデイトナの赤パッドというやつで、純正に比べると効きもそこそこいいし、なんといってもタッチがいい。コントローラブルと表現するのだろうか、当たりが柔らかくて、ローターに食い込むようにジワーと効く感じが気に入ってます。
タッチが良いかわりに寿命は短くて、今回は約1.6万キロで交換とあいなった。純正の1/3の寿命だ。リアをよく使うようになったので、その分を割り引いても、純正の半分くらいとみても間違いではないでしょう。
好都合なことに近所のナップスでセールだったので、いずれ交換するだろうフロントの分と合わせて買ってきた。銘柄は同じデイトナ。前:金、後:赤。定価の3割引きくらいでゲットできてラッキー。

今回は距離も乗ったし2度目の交換なので、前回のような簡易方式ではなく、キャリパーの掃除もいっしょにやろうと思いたち、初めてではありますが挑戦してみた。リターンライダー諸子の参考になれば幸いです。ちなみに前回の記事はこちら。
敬愛するス師匠がいないので心配ではあるが、なんとかやってみよう。
まずはキャリパーをはずすところから。
トルクロッドのボルト(12mm)を外し、六角穴のボルト(12mm)二本をはずすとキャリパーが抜け落ちる。おお、薄っぺらいパッドがギリギリ残ってるけど、これ以上は無理そうだ。ちょうど良いタイミングだったな。

ピンを引き抜き古いパッドを外し、ピストンをきれいに掃除する。これが今回の作業の主題です。ブレーキクリーナ(有機溶剤)を少々吹き付けながら、古歯ブラシでゴシゴシとこする。全周まんべんなくこするとピカピカなピストンがあらわれた。
ピストンが傷ついて縦に溝が入ったりすると、密閉が損なわれてフルードが漏れてしまうから交換が必要になるそうですが、確認したところキレイな状態なのでこのままいけそうだ。フルードが漏れた形跡もないので、リングシールの交換は次回の課題として、今回はこれでオッケーとします。
ピッカピカでうれしい。
リアブレーキペダルをちょっとずつ押してピストンを出して奥まで徹底的に掃除する。実際には写真よりもう少し、使用済みのすり減った古いパッドが三枚挟まるくらいまで押し出してます。
ここであんまり出しすぎるとスポンと抜けてしまう。そうなるとフルードが流れ出てしまうので要注意。

出たピストンは戻さねばならない。そうしないと新しいパッドが入らないし組みつけができない、あたりまえか!
ここで、ピストン戻し用に専用工具を使う人もいますが、私は「ス師匠」から教わったやりかたでいきます。
写真を見れば一目瞭然ですね。古いパッドの板を使ってテコのチカラで戻すのだ。じわりと力をいれると戻ってくれます。「古いバッドが三枚挟まるくらい」まで押し出したのはこれをやるための隙間を確保しておきたかったからなのよ。

だいたい戻ったところ、もうちょっと戻す必要あり。ここまでくると手でもいけるよ。

さて、もうひとつやらねばならないのがこいつです。パッドを押さえるためのピン。これがきれいなほうがパッドが動くときの抵抗を減らすことができて、つまり微妙なタッチが向上する。
こいつはパッドの削りかすに常にさらされているので汚い。
私はダイヤモンドヤスリで磨いた(写真省略、手が汚くてカメラ持てないのだ)

パッドとピンを組み込んだところ。けっこうこれがめんどくさい。棒バネを押さえながらやるのは細かい作業で老眼の身にはきついです。明るいところでやらないとぜんぜん見えない。屋外作業でよかったと思える唯一の瞬間だ。
ピンもそこそこきれいになったでしょ。
ちなみにピンにグリスを塗る人もいますが、それはそれで丁寧な仕事でいいんだけど、この場所は雨風にいつもさらされているので塗ってもすぐになくなっちゃうから私はやらない。ついでに書くとパッドの面取りもやらない。あれはプロの人たちが仕事に付加価値を付けるためにやる「丁寧さ」のあらわれなんで、自分のバイクを自分でメンテするときにはやってもやらなくてもどっちでもいいかなと。ご異論あるでしょうが私の考えはそう。

組みつけたところ。
赤くてかっちょいいのは最初だけで、すぐ黒くなっちゃうけどね。うはは。

さて、取り外したパッドはこんなでした。
うわわ!!やばいやばい。剃刀のように研がれてますね。もうちょっとでなくなるところだった。
他のバイクはわからないのであれですが、ZRXの場合は、外側のパッドの向かって右下。ブレーキローターでいうと、外周寄りの前輪寄りの部分がもっとも減りやすいところです。
でもここの場所は外から確認しにくいんだよね。下にもぐってみないとわからない。
だから、上から見てこれくらい減ってたらもうだめだよと思ったほうがいいです。

パッド交換の工賃てそれほど高くない(1500円くらい)ので、腰も痛いし眼も見えないし、よっぽどナップスにお願いしちゃおうかなと直前までグラグラ迷ってたんだけど、お店の人に聞いたら整備待ち時間が2.5時間というんで、それならやっぱり自分でやろうと思いなおしたのです。
でも結局は自分でやってよかった~、楽しかったから。
腰が痛いのは問題です。明日の仕事はきっと効率悪いと思う。関係各位ごめんなさい。
(注:この記事を読んでご自分で作業なさるときはあくまでも自己責任でお願いします。私は一切責任とりませんので悪しからずご了承ください)
追記:<試乗記>
乗ってみたら凄く良い。あたりまえだけどピストン周囲をきれいにしたので引っ込みが早い。グイッと踏んでスッと戻ってくれる。この感触、しばらく忘れておりました。
おかげでタッチがさらによくなり、細かいコントロールをやりやすくなった。チョイチョイとふむと、ジワジワと効いてくれる。低速走行時のコントロールの自在さが増した(というか元にもどった)という感じです。街乗りが非常に楽になった。
コーナリングでも、侵入前にリアをじわーとかけて後輪を安定させるようなときにチョイチョイといける。これまではどちらかといえば、グーと踏んでそれでおしまい、みたいなところがありましたが、微妙なふみしろを残して調節できるのがいいですね。
面取りしてないですが、まったくブレーキ鳴きありませんし、すぐ馴染みました。柔らかめのパッドだからかな?
腰を痛めて作業した甲斐があったというものだ。大満足であります。
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