飯田橋 稲浪
稲浪
飯田橋
2012/11開店のお店。acchanさんからおしえていただきました。
住所は新小川町。飯田橋から神田川に沿って大曲のほうにちょっと進んで一つ目の交差点を左折してしばらく行ったあたり。このあたりは印刷関連の会社が軒をつらねる印刷製本の町。
■蕎麦、茹でめん。灰色、やや太めの四角断面。柔らかめ。ジワッと味わいのある茹でめん。こういうの好み。
■つゆ、ダシよし、醤油のやや立った甘みあるカエシ、優しめだが芯のしっかりした立ち食いそばらしいバランス良い味わい。蕎麦と相性よし。
■天ぷら、揚げ置き。玉ねぎ天ぷらがこちらのかき揚げ。ややヘナっとした具合で、玉ねぎの甘みがよくでた私の好きなタイプ。
新小川町とはまたマニアックな場所にできたお店。いまどき茹でめんで勝負というのがまた路麺ファンを泣かせてくれる。ダシがよいです、つゆじわりとうまい。わたしの敬愛するあひる仮面さんの情報によると、九段下の名店「むさしの」譲りのレシピとのこと。これぞ本格派。遅れてきた新人、茹でめん界の新星!立ち食いそば好きをうならせる味。ぜし食ってみてください。駅から遠いけど。
今回は食べませんでしたので写真ありませんが、あのかんぴょう極太海苔巻きもあるよ。お、これがウワサの海苔巻きですね?「いや〜、ついつい太くなっちゃうんですよ〜」とのことです、なんだかよくわからないけどそこがまたいい。
ややご年配のご主人、がんばってください。朝は早いが仕舞も早いので要注意。
これもまたヘビロテ予感。飯田橋いいなあ〜。
360円
(日祝)休らしい
評価は2点 ☆☆
素干し海老かき揚げそば
「遅れてきた新人、茹でめん界の新星 ©」として衝撃のデビューを飾って以来、すっかり名店の風格を備えてきた感がある。
素干しの小エビ(アミ)を春菊とともにかき揚げにしたもの。なかなか他店でお目にかかったことがない。いわゆる桜海老の風味、甘みと香ばしい香りが口中にぷんとくる。桜海老好きならばきっと一発で好きになる味。さらに春菊の野菜の渋味が加わるとこれがとてもよい具合に海老を引き立てる、春菊だけでは単調だがこうやって組み合わせると相乗効果でいっそううまくなる。これはやられた、地味だけど計算されつくした味。隠れた絶品だ。
やや太めでモチ感あるそば。開店当時に比べ、つゆの味がいっそうよくなった。カエシのガツン度をおさえ、その代りにダシの香り高さがそば全体をひとクラス上の味に仕立てている。ご主人の研究熱心さに脱帽だ。
表札のような看板にも味わいがある。
笑顔の優しいご主人おひとりできりもりする。健康に気をつけて長くがんばってほしい。
380円
評価は3点 ☆☆☆
いか天そば
茹で麺の微妙な柔感といいますか、マイクロスポンジ感とでもいいましょうか。この微細な凹みがつゆをよく捉えて離さない。たまらなくうまい。つゆは当初のものから数度にわたり洗練され、ダシの香りあふれる逸品へと進化した。これ食わないと茹でめん立ち食いそばは語れない領域にきているといって過言でない。
平たく大きいイカ天、味よく柔らかく食べやすい。イカ天あまり食べない私だがこれはまちがいなく好きな味。
心優しいご主人、いつもお疲れ様です。
400円
評価は3点 ☆☆☆
紅生姜天そば
これはうまい。茹で麺の柔らかさ加減のなかにほのかにある蕎麦の香りと噛み締めたときの甘さ。ダシのきいたつゆに甘辛さの絶妙なバランスと濃さ。そして紅生姜の香りと酸味、天ぷらころものマイルド感。パーフェクト感あり、紅生姜天の新たなスタンダードといえよう。
じつは昼少し前でまだそれほど空腹でもなかったのだけど、食べだしたらすっかり忘れて止まらない。
優しいご主人の笑顔に癒されて、ああ今日も稲浪まで来てよかった、と思うのだ。
評価は3点 ☆☆☆
いんげん天げそ天そば
どこで立ち食いそばをたべようか、なかなか決まらないときもある。そういうときは迷って最終的にここになることが多い、稲浪は期待を裏切らない店だ。
いんげん天、ボリュームあって満足。わかめたくさんでうれしい。
げそ天はぶつ切りではなく長いまま。おそらく小ぶり真イカだろう。足を10本全部使った「下半身姿揚げ」。やや噛み切りにくいがいい味。
つゆとそばは文句なしのうまさ。なみなみと張られたつゆを飲み干せば大満足がおとずれる。
驚きの新薬味。左の緑色は「にがみ」、右の紅色は乾燥紅生姜唐辛子。ドライベニショとてもいい、紅生姜の風味をぐんと濃縮してあるからちょっとかけるだけで味の変化大きく楽しい。にがみは茹でた植物の輪切りのようなもので、爽やかな苦味とシャキシャキ感あって新鮮なあじわい。なかなかこういう味は立ち食いそばになかった。わたしは苦いもの好きだから一発で気に入った。ところでこれはなんという植物だろう。見た目は細いグリーンアスパラのようだが、味はぜんぜん違う。ご主人にたずねたところ意外な回答あり、なんと「あしたばの茎」とのこと。なるほど、鮮烈なにがみは明日葉であったか。葉は食べることあるが茎とは気づかなかった。こういった味覚と記憶を動員させて考えるのはきっと大脳の活性化につながると思う。ご主人の頭の柔軟さに感心。いつもなにか新しい驚きを与えていただき感謝。
外にベンチ新設。陽気の良い日にはここで食べたい。
評価は3点 ☆☆☆
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コメント
●sobaさん
路麺大帝をうならすとは!!ただものじゃないです
投稿: ケビン | 2012年12月 6日 (木) 15時13分
うなりまくりチヨコよ!!!!!
投稿: soba | 2012年12月 5日 (水) 21時05分
●acchanさん
ここいいですね!ほんと久々の大ヒット。時計の針を戻したような。いまどきこういうのが新店でできるとは夢のようです。
投稿: ケビン | 2012年12月 5日 (水) 15時33分
早速行かれましたね
こちらのお店は立地的に
キビしい場所だと思いましたが
川向こうの器庵が立地に反して
お客さんが入っていますので
こちらも大丈夫かなと勝手に思っています
飯田橋は激戦区になってきましたね
稲浪がんばれ!
投稿: acchan | 2012年12月 4日 (火) 05時50分