秋葉原 新田毎 春菊天そば
新田毎
春菊天そば
JR秋葉原駅改札内総武線下りホーム
総武線秋葉原駅のプラットフォームは高い。ビルの7−8階くらいに相当するであろうか。もしかするとこの店は日本で一番高いところにある路麺かもしれない。
春菊天そば、いっけんすると普通の春菊天ぷらのようだがただものではない。箸で持つとずっしりと重いのだ。密度が高い。箸をさくっと通そうとここみるが、厚みがあってなかなか向こう側へ到達しない。普通の春菊天ならばぱりぱりと割れて散るところであるが、ここのはむしろ箸を包むかのようにみっしりと緑の塊が横たわっているのだ。こういう春菊にはずれはない。
箸でちぎるのをあきらめ、やおら持ち上げがぶりと食らいつくと。ジュワッとした噛み締め感のあと、口の中いっぱいに春菊のほろ苦さが充満する。これこそが私の追い求める春菊天だ。
他で見かけるのは扇のように広げて揚げたもの。ごくまれにみっしり高密度春菊天の旨い店は都内に数店あるがそれらはみな丸いパンケーキ型に固めて揚げてあるもの。新田毎のはそのどれとも異なる。いうなれば「ハリセン」である。扇をゆるく閉じた形のまま揚げられている。じつに独創的。これを食べるには総武線下りに乗らなくては。
カウンターから黄色い総武トレインを眺めることができる。
階段を上り詰めた頂上にある。
評価は3点 ☆☆☆
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