ZRX1200R 整備のはなし(#2) パイロットジェット
入院中のZRXを見舞いにバイク屋まで。 メカニックさんの話になるほどとうなった。
キャブレターのジェットは以下の3種ある。それぞれ低速中速高速をおもに受け持つ。
(1)パイロット(スロー)ジェット
(2)ジェットニードル
(3)メインジェット
これまで調べた各方面バイク屋のノウハウによると、ZRX1200R後期型の場合、(2),(3)をマレーシア仕様の番手と交換すればフルパワーとなる。(1)は不要というのが通説だった。なぜなら(1)は国内仕様とマレーシア仕様ともに#35 で同じ番手だからというのが理由。
ということで、(2)(3)のみ交換して走っていた。こちらの記事参照。
ところがカワサキのパーツリストをよく読むと、同じ番手にかかわらずパイロットジェットの品番がちがう。これは私も知っていた。本来なら交換すべきだろうが同じ番手なのだからとくに違いはないだろう、きっと製造上の都合かなにかで区別しているだけだろう。と信じていたのだ。
しかし、そうではなかった。メカさんはパイロットジェットに問題があるのではないかと狙いをつけ、品番が違うからには必ず構造が異なるはずと、まずはサンプルをひとつ取り寄せて仔細にチェックしてみたところ、燃料の通り道(つまりジェット孔)は同じ径なのだが、ジェット孔から放射状に開いた空気孔の径は国内仕様のほうが大きいことが判明した。ちなみに単価も倍くらい違って国内仕様のほうが高い。マレーシア仕様が通常ラインのケーヒンのジェットであるのに対して、国内仕様はわざわざ空気孔を広げた特注品ということだ。
国内仕様は空気孔を広げ、いわゆる「燃料が薄い」状態としてエンジン回転の上昇を抑え、その結果として騒音など各種規制をクリアすることを狙ったというわけだ。
私のZRXはパイロットジェットのみが薄い状態だっため、低中速域の上のほう(つまり高速道路の連続走行くらいの速度域)でのガス欠状態をもたらすのではないかというのが仮説なのである。
ここまでの説明を聞いて「なるほど」とうなるものがあった、いやそれ以前に感心するのはメカさんの執念である。素晴らしい。キャブレターセッティングはなかなかに面倒臭く、いちげんの客からは請け負いたくないものなのだが、彼は快く対応してくれた。こういうのを本物の職人と呼ぶのだと思った。
ところで、組み立てはひととおり終わったがまだ試験走行とくに高速での試験走行が済んでいないので、この仮説が正しいのかどうかはわからない。試験は晴天を待って実施の予定。
もしかするとこれ以外にもトラブル発覚するやもしれないが、それは波乱の次号を待て。
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コメント
●HIROSさん
キャブレターのおおらかさとでもいいましょうか。いろいろといじれるのは楽しいですが、もうそろそろ新車も出ないでしょうね。
私のZRXですが、今回のジェット変更と調整で燃費は多少よくなった感じです。ほんの気持ちですが。
投稿: ケビン | 2014年7月21日 (月) 12時37分
そういや
初代のT魔はノーマル仕様のキャブに爆弾キットを入れて特注品のニードル使っていたな
燃費半分になりましたが(笑)
確かに現在のインジェクションは良く出来ていますが自分仕様にイジル幅が少ないね
まァ
排ガス検査がどんどん厳しくなってきているのでキャブ車はこれから苦戦しますが希少性は高くなる
キャブが空気を吸い込む音やキャブ車しか味わえない排気系のチューニングは楽しいね
今時の新車は下手に排気系変えると確実にパワー落ちますから
投稿: HIRO'S | 2014年7月21日 (月) 10時00分
●HIROSさん
いやいや、純正CVキャブのフルパワー化セッティングだから面白いんですよ (^^)
ひろさんだってご自分で料理したり材料工夫したりするから楽しいでしょ、出前とったほうがうまい、とかなっちゃうとつまんないじゃないすか。
投稿: ケビン | 2014年7月19日 (土) 13時49分
いっそのこと
FCRキャブに取り替えたら・・・
細かいセッティングが出来ますよ
投稿: HIRO’S | 2014年7月19日 (土) 13時38分