ZRX1200R 整備のはなし(#3) パイロットジェット
波乱の予想を覆し理想的な仕上がり。
結論からいうと前回述べたごとくメカさんのにらんだとおりだった。
国内仕様のガス薄いパイロットジェットをマレーシア仕様の通常品に戻して調整したところ低中速での燃調が改善した。
パイロットジェット交換に至った経緯はこちらを読んでください。
写真は外したパイロットジェット(国内仕様)、見た目ではまったくわからないが筒の周囲にある空気流入孔がほんのわずか広いそうだ。写真にある "92064-1101" がマレーシア仕様(フルパワー)の品番、国内仕様は "92064-1209" 。
また、キャブレター分解してみてわかったことだが、パイロットエアスクリューの調整にばらつきが大きかった。前回の整備から7万キロ近く無調整だったから自然と狂ってしまったのかもしれない。とくに3番4番が締め込み過ぎで、スロットル閉めた付近でエアの薄い=ガスの濃い状態となっていた。パイロットジェットの薄さをパイロットエアの絞り込みで補うような状態。
低速時には濃くて調子良いが低速から中速への切り替わる速度域(パイロットエアが効かなくなる速度域)でパイロットジェットのガスが極端に薄くなってガス供給が止まってストールが発生していたものと推測。
また低速時に濃すぎてプラグがガソリンで湿った=かぶった状態になりやすかった。それも心当たりある。
調整後は全気筒とも 1+3/4戻しの通常調整量で安定している。アイドリングスクリューを目一杯しめればアイドリング5000回転くらいまで上昇する。発信の出だしが力強くなった。パイロット調整は完璧だろう。
ちなみに、K&Nの湿式エアクリーナーとマレーシア仕様サイレンサーで調整。ここが替われば設定もちがってくるので参考されるかたは要注意。
試験走行結果は良好。中低速(2000-5000回転)の力強さ、加速ともに素晴らしい。これまで6年近く乗った経験でも最高の調子よさ。これまでのセッティングも決して悪くはなかったがあれを80点とすれば今のは90点くらいか。
回転が勝手に上昇していくような軽快感がある。かつて甲斐さんの豪州仕様ZRXを試乗したときに感じた中低速での好印象を思い起こさせる。スロットルが軽くなった感触といえば想像いただけると思う。スルッとパワーが出る。
もっとも心配な高速でのエンストだが、4000-4500回転を保って10分以上連続走行したが燃料供給止まることなく快調に回転し続けている。以前ならここでガクガクと3,4番が止まる状況であるが、とくに不調の様子もない。本来ならもっと本格的にいじめてみたいところだがまずはこれでOKとする。
なお、どうせドック入りなのだからとついでに気になる箇所も整備してもらった。ひとつはフロントフォークのオーバーホール。もうひとつはハンドルバーとグリップラバーの交換。
フロントフォークはダンピング効いてシャッキリした。整備前は伸び縮み、とくに伸び側がブヨンブヨンだったので、車線変更やコーナリング時などいったん縮んだのがぼよんと返ってきてしまって安定感に欠けていたものだが、姿勢を保ったままでいてくれて制御しやすい。ひび割れていたダストカバーのラバーを交換し見た目にも安心感あり。
ハンドルバーは度重なる転倒で曲がったので新品に交換。グリップラバーはすり減ったので新品にした。バーエンドも新品、ぴかぴかで気持ちいい。
以上、整備の顛末。
長距離ツーリングすると新たな問題が発覚するやもしれないけどね。
しばらく2台体制
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コメント
●HIROSさん
ちょっと説明不足でしたね、パイロットジェット以外は既にマレーシア仕様なんですよ。なので他とのバランスが崩れてたんです。
それと、「調子が悪い」とはいっても1200ccもあるんで、なんとか走れちゃうというのもあります。
そもそもZRX1200R後期国内仕様は全回転域において「超薄い」ですよ。かなり意図的に酷い燃調のバイクです。壊れてるんじゃないかと思うくらい。富士スバルラインあたりの低気圧だとプスプス止まっちゃうこともあるそうです。
投稿: ケビン | 2014年7月26日 (土) 11時26分
>ジェットを国外仕様に変えたら燃調が良くなった
それっておかしくない?
当然ZRXも海外販売が主流だから
海外向けにエンジンもキャブも作ると思うのよ
各国の排気ガス規制にあわせてすり合わせしているのだと思います
国内仕様のジェットだと調子悪いのであればメーカーが対処しているはず
まぁ
個体差も考えられますが今まで普通に走れたのも納得いかないですね
こういうケースってメーカー持込すると研究対象にしたいので新しいエンジンと交換してよいでしょうか?
なんて話もあるそうです
まぁ
流石カワサキ
としか言えませんが・・・
(コレ褒め言葉ですよ)
投稿: HIRO’S | 2014年7月26日 (土) 10時48分