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2014年9月 6日 (土)

さよなら CBR1000RR(SC57)

長いこと借りていたCBR1000RRですが、ついに持ち主の元へ返ることになりました。

こいつからはいろんなことを学び、バイクへの理解がまたひとつ深まったと思う。

昔のバイク雑誌にはよく「長期間試乗記」があったが、あれはまったくもって正しい発想の企画だ。どんなバイクやクルマであっても、ある程度のまとまった期間を日常の足として使ってみないことにはそいつの本質はつかめない。

CBRの良い点はスーパースポーツの運動性能を持ちながら安定重視であること。ちょっと矛盾するようなコンセプトだけどこれはこれでとても素晴らしいことだと肯定的に理解した。ヒラヒラと軽快なのはSSの醍醐味だが、それだけでは乗り手の心身の健康状態を選ぶところあり、ちょっと身構えさせられる。CBRの安定志向はそういったハードルを少し低くしてくれて、結果的にいつでも気軽に乗る気にさせてくれる。私が常に言っているようにバイクは「乗ってなんぼ」ですからね。

悪い点はとくになかった。インジェクション特有の低速でのドンつきはかなり顕著だが、これは昔の2スト乗ってた人ならドンつかずに乗りこなせるはずだ。また、シートが硬いので1時間も乗っているとお尻が痛くなるが、これも使い方しだいだろう。

長期試乗を通じてなによりも印象に残ったのは「軽量である」こと。ZRXより50kgも軽い。乗り物において車体の軽量化はすべての悪条件を許容するという誠にあたりまえの基本を知ることになった。軽量であれば加速も減速もハンドリングもすべてが良くなる。かといって600ccクラスならもっと軽いが、そうなるとトルクも弱くなって始終高回転を保つ必要あり。なので1000ccクラスSSはバイク乗りにはベストの選択のひとつじゃないか、とすら感じられた。

さようなら、そしてありがとうCBR。

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