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2014年9月20日 (土)

ZRX1200R フロントブレーキ ラジアルマスター換装 Nissin

ずっと懸案だったラジアルポンプ換装。

ZRXのブレーキはどうもタッチが悪くて、思い切り握っていきなり効く「カックンブレーキ」のとこがある。キャリパーは能力あるのだけどマスターシリンダが貧弱なように思えるのだ。

ラジアルマスターといえばブレンボかニッシンが有名どころで、まずはこのどっちにするか。

ブレンボはいいのはわかってるが高いのでやめる。超倹約路線だ。そもそもノーマルキャリパーのトキコはそれほど悪いものじゃないように思える。隼でも使われてるくらいだしね。ということでバランスも考えておのずとニッシンに決定。サイズは 3/4 inchがよさそうだとネットで知った。

ヤフオクでニッシンの中古ラジアルポンプを落札。レバー新品とタンク未使用品とのことでまずまずのいい買い物。

そうそう、よく誤解されることがあるので改めて述べておきます。本ブログにおけるバイク記事のテーマは「お金をなるべくかけず、しかしこだわりをもって、できるかぎり自分でやる、そして心からの満足を得る」です。読者のかたから「ショップに持っていってブレンボ買って付けてもらったほうが良い結果が得られるのでは」といった主旨のコメントをたまに頂くことがある。それはそれでひとつの真実ではあるが、本ブログのテーマとは著しくずれている。あえて回り道ではあるが手間ひまと工夫でちまちまと乗り越えることを目指しているんであって、贅沢なものを大金でポンと買って済ませるのが目的ではない。そこのところご理解いただけるとさらに楽しくお読みいただけるはずだ。

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既存部品とあちこちに干渉があるからいろいろ苦労して取り付けた。カワサキのスロットルワイヤーは下出しなのでブレーキホースのバンジョーボルトとぶつかる。ハイスロットルに交換して上出しするという手もあるが、そんな面倒かつお金のかかることは当然やらない。

スイッチボックスを少し回転させてずらすことにする。

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上写真ハンドルバーの穴にはまる突起が内側にある。これをカッターで少しずつ削る。突起がなくなると多少ゆるくなるのでハンドルバーにシムのようなものを挟んできつくする。テレフォンカードを切って挟むと厚みといい固さといいちょうどよい。これなかなかのノウハウだと自分で感動。

Img_5295a

マスターシリンダを加工しホース取り付け口周辺の突起を削る。鋳物を削るのはさすがにプロの力を借りた。詳しいいきさつは以下に述べる。

そもそも私のはブレーキホース二本を直接マスターに取り付けている。当然そのホースを流用しようとしたところ、バンジョー二本出しのためやや下にはみ出すことになるが、そこがブレーキレバーの端のスイッチ押す部分と干渉するのだ。ちょっとしたことなのだが、これがかなりの厄介ものだった。

いっけんうまく取り付けたかと試験走行してみたのだが、数キロ走ったところでブレーキレバーが重たくなり手応えがなくなり、やがてキャリパーがロックして前輪が動かなくなってしまった。路傍に放置し数分待ったところうれしいことにロックが解けたのでリアブレーキだけで帰宅。とりあえずその日は酒飲んで寝てしまった。疲れたからね。

さて、翌朝早起きして改めて冷静に考えてみた。

いちおう自分なりにエア抜きした。あるいはリターン穴の詰まりも考えたが、そんなにひどい状態にも見えなかったし、タンクも新しい。作業中にフルードにゴミを混入させたこともない。それよりなによりも確実な状況証拠はロック後数分放置したところで(つまり冷えたとこで)自然にロックが解けたということだ、これはつまり、ブレーキ熱によってブレーキホース内の気泡が膨張し圧力がパンパンに高まってレバーとキャリパーがロックしてしまった、つまり懐かしの用語「ベーパーロック」じゃないだろうか、原因はやはり極端なエア噛みだ。

そしてそこまで極端なエア噛みとなる原因は意外なところにあった。ブレーキレバーがバンジョーと干渉していたために最後まで握りきることができず、エア抜きが中途半端にしかできていなかったということだ。なんともはや、でもその時はすっかり混乱していて、両者を関連づけて考えることがまったくできなかったのだ、むしろ飲んで寝て正解だった。

さて、問題解決には干渉を避ければよい。そのためにはバンジョーとホースを作り替えて突起の隙間から外へ逃げるようにすれば簡単でスマートなのだが、できればあんまりやりたくない。ということで近所の仲良しのガレージに相談して工具で削ってもらった。一件落着。

以上、ここが今回の一番のハイライトでありました。

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ついでにキャリパーのもみだし。3組の対向ピストンのうち端のひと組はあんまり動きよくない。そろそろオーバーホール時期かもしれないが今回はグリスつけてモミモミしているうちに動きがよくなったのでよしとする。

Img_5302

ようやく完成。ちょっと手間取ったがほぼ独力でやり遂げて満足。

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そして試験走行。

純正マスターのカックンはみごと解消。握力に応じてジワーと効く。そして何よりいいのはかなり強く握り締めてもまだ握る余裕あることだ。これこれ、このタッチが欲しかったのよ。

キャリパーはノーマルのままだけど実際のところ制動距離は短くなった。やはりにらんだとおりZRXはキャリパーにはそこそこいいものを使っているのだが、マスターシリンダーが貧弱なのだ。ZRXのブレーキに不満があればまずはマスターだけ交換することでコストパフォーマンスよく性能向上可能、ということが実証できたと思う。

キャリパーとマスターはどちらかが性能良すぎてもよくない、とバイク仲間から聞いたことがある。トキコであればニッシンはちょうど良いバランスではないだろうか。

そもそも超高速走行ほとんどしないからひとまずこれくらい制動力あれば十分だ。これ以上のものを求めるならば、マスター&キャリパーともにブレンボにするという道もないわけじゃない。必要になったら考えてもいい。まずやらないだろうけど。

す師匠も言っておられたが、柔らかいタッチのキャリパーはとても良いんだけどその代わりに耐久性が低い、どうしてもメンテナンスの要求が高くなる。今はキャリパーモミ出しを年に1度〜2度くらいやっていてとくに嫌いな作業じゃないんだが、これをさらに頻繁にはできないなあと思うのだ。ましてや整備工場にその都度お願いするなんてことしてたらバイク乗りとしてつまらない。

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さて、取り外した純正マスターシリンダはきれいに洗って保管しておくことにする。手に持ってるのはテールランプのスイッチ。こいつは新しいラジアルポンプにも使える。国産はこういうところ汎用なので助かる。そもそもカワサキにしたのはこういう理由もあったのだ。長くつきあうには維持コストは適度に抑えないといけない。はじめはよくても結局維持できなくて手放すなんてことになったらそれこそ本末転倒だからね。山道で転倒するのは私の得意技ですが。

注:整備は自己責任でお願いします。本記事を読んで作業のうえトラブルが起きたとしても当方はまったく責任を持ちません。

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バイク」カテゴリの記事

コメント

●すさん

あ、そかバイクでも仮ナンバー出るんですね。
そうでないと困りますよね。

投稿: ケビン | 2014年9月21日 (日) 20時05分

こんにちは、

検査切れの車両は、自動車臨時運行許可の申請をして
仮ナンバーを交付してもらって、公道を走れるようにします。
ただし、自賠責保険に加入していることが必須になります。


検査は、満了までの期間の自賠責の加入が義務付けられててますから、
それよりも少し長い期間、37ヶ月とか、25ヶ月とかっていう、+1ヶ月な期間が存在し、
それらに加入することで、整備工場や陸運局まで仮ナンバーを付けての走行を可能にしているちゅうわけです。


ZZ-Rの復活の際には同一の方法を使ってますので、
自賠責だけは、10月末まであります。
10月末までには、平日に一日くらいは、休めるはず・・・たぶん!
なので、大丈夫かと思われます(w

投稿: す | 2014年9月21日 (日) 18時45分

●すさん

いつも師匠のおしえを思い出して「最悪でも自走可能な状態」を確保しつつ整備することを第一のむねとしております。

バイクはリアだけでもなんとか走れるからいいですよね。

ところで自分でやると休みがないと検切れもやむなしですねえ。トランポあるの?

投稿: ケビン | 2014年9月21日 (日) 08時11分

●高野さん

若い人はよく「コスパがいい」とかいって評価基準にしようとしますが、わたしの場合そうでもなくて、さらにもうひとつ「出会い」というか「発見」というか、そういった偶然と驚きの要素を大切にしたいと常々感じております。

投稿: ケビン | 2014年9月21日 (日) 08時09分

●HIROSさん

ヤマンボも悪くなさそうですね。流用できそうなキャリパーがあれば試してみたい気持ちはあります。

投稿: ケビン | 2014年9月21日 (日) 08時07分

お疲れ様です。
ケビンさんの、その、バイクとの 「付き合いかた」「向き合いかた」
アレコレ、試行錯誤し、トラブルは推理し、確認し、
そのプロセスをも愉しむ姿勢。

共感するトコロとても多いです。

キャリパーのオーバーホールのときは、手伝いますから、呼んでください!


私のは、車検の整備に突入です・・・ただ、休みが取れそうに無いので、検査を一旦切っちゃうかも?デス!

投稿: す | 2014年9月20日 (土) 18時11分

内容は全然わかりませんが、ケビンさんのポリシー、
好きで元気もらっています(^_^)

投稿: 高野 | 2014年9月20日 (土) 16時53分

お疲れ様でした

最近の国産のブレーキシステムは非常に良くなり
ブレンボ等に換装するのはタッチもありますがオサレさの方が勝っていると思います

ブレーキだけブレンボにしてもサスペンションやタイヤの事もバランスとらないと意味無いと思います

当方の530もノーマルですが非常にバランス良いです
オイルラインくらいはステンメッシュにしようと考えていましたが
ABS無しをあえて選んだのでゴムホースの方が急ブレーキのときは膨張してマージンが取れるので換えていません
いきなりロックはヤバイもの・・・

キャリパー自体はヤマンボがノーマルで付いているので十分ですよ

ブレーキだけ考えても非常にセッティングの奥は深いと思います
好き嫌いもあるしね(笑)

投稿: HIROS | 2014年9月20日 (土) 12時01分

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