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2015年6月18日 (木)

【番外編】 富士宮 うめづ やきそば・お好み焼き

富士宮はやきそばでまちおこしだから、まあ驚くほどに街中やきそば屋だらけだ。久しぶりの道を通ってみると、昔はここは普通の蕎麦屋だった、定食屋だった、そもそも倉庫だった、みたいな店が軒並み(まさに軒並み)焼きそばやに姿を変えている。こういった個人店はまだいいが、それとは別に大通り沿いにはちょっと目立ちやすい角地なんかに大型焼きそば店がのぼりはためかせ、大看板で遠くからよく目立ち、いちげん観光客を待ち構えている。もちろんこういった店が残念なことは容易に想像できる。友人から「あそこはひどかった、油だらけでギトギトでそばはべちょべちょでほんとにまずかった、二度と行かない」と聞かされると地元民として申し訳ない気持ちになる。

富士宮やきそば、いたってシンプルな調理方法なので、まあ素人でもちょっと料理心あればだれでもすぐに作れるのがいいところであり、また悪いところでもある。しかし、家庭で「パパの味」を家族や友人と楽しむのはいいんだけど、それをそのまま「プロの味」としてお店に出すのはちょっといかんですね。これでは富士宮やきそばの将来が心配だ、ブームに乗った粗製乱造で品質急激劣化し客からそっぽを向かれることはやきそばに限らず、どこにでもある。富士宮やきそばはそうならないでほしいと切に願う。

ところで、私が小さい頃から食べているようなうまいやきそば屋、うれしいことに健在だ、だいたいこういう名店は裏道にひっそりと自宅を改造したりして営業してるから一般のツーリング客には目に留まらないが、今となってはそれがかえってありがたいことでもある。昔ながらの手作りの心こもった味を頑なに守ってくれている。

ここもそのひとつ。うめづ。家族できりもりするお店。

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小上がり(このへんでは「座敷」と呼ぶ)の畳に座るとすっかり和む。できあがりまでちょっと待つがそれも気にならない。すっかり根が生えてしまう。バイクでビール飲めないのはうらめしいが、それもまたやきそばの味に集中できるというものだ。

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富士宮やきそば名人。このおじちゃんに焼かせたらただのキャベツ肉カスだけの「並やきそば」なんでこんなにうまいのかとおもうくらい絶品となる。大きな鉄板の前に立ったおじちゃんの顔は真剣そのものだ。体全体をつかってざくざくと焼き上げていく。

例えばチャーハンであれば、鍋を振ることでぱらっと焼けるのがイメージ的に理解できるだろう、あれの鉄板バージョンといえばいいだろうか。ただしこちらは固定された鉄板なのでおいそれと振るわけにはいかない、その代わりに料理人が大きく動くことになるわけだ。

控えめなソース味。香りからして違う、キャベツの甘い風味を生かしてさらっと軽くやきあげたもの。ほんといくらでも食える。実際この日もやきそばとお好み焼き完食して、さらに追加やきそばみんなで分けて食べた。それでも実際はもっと食えたとおもう。どの店も使ってる材料はほとんど同じなんだから、実力・年季の差なのだ。腕前ってすごいもんだ。

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やきそばに青のりと紅生姜をたくさんかけていただく。

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焼き上がりはこんな感じ。この素っ気なさがいい。

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お好み焼きは全国的には知名度低いが私は好きだ、どちらかというとやきそばより好きなのだ。関東風とも関西風とも広島風とも違う富士宮ならではの味。作り方と食感はもんじゃを広島風に重ねて焼いたような柔らかいもので、初めて食べた人には違和感あるかもしれない。

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うめづ@富士宮西高近く

並やきそば 400円
イカお好み焼き 450円

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