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2015年12月15日 (火)

小村井 びっくりそば 【閉店】

びっくりそば

小村井

残念ながら、2016/1/31、閉店してしまいました。記事は営業当時のものです。

明治通り沿い、小村井踏切近く。

小村井(おむらい)駅、はたしてどこにある何線の駅なのか地元の人でなければなかなかわからないかもしれない。東武亀戸線で亀戸から3つめの小さな駅だ。クルマを使う人には、明治通りを亀戸方向から北上したところの大きな踏切の近くだといえばわかりやすいかもしれない。小村井だけにオムライスで町おこしを企画しているとの噂を聞くが実際に現地へ赴いたところでオムライスのゆるきゃらを目にするわけでもなく謎だ。まだまだ地下ゆるキャラなのかもしれない。

そんな小村井の踏切近くに古くからあるのがこのお店。そもそもはJR亀戸駅近くにあった東京最古といわれるビックリそばの流れを汲んでできたもので、正しくは暖簾分けではないらしく今風に言うと「インスパイヤ」系と言えるかもしれないが、それでも最古の系統にあるだけあって店の佇まいとそばの味には風格がある。

■蕎麦、茹でめん。うす茶色ぽく細め、断面丸い。コシのある食感でしゃっきりとたぐれる。とてもいい。
■つゆ、だしまずまず。非常に濃い色。醤油色で真っ黒い。ケミカル度高し。
■天ぷら、揚げ置き。玉ねぎ、ニンジン、ややヘナとしてさっぱりと食べやすい、いい感じ。

茹で麺の天ぷらそばは300円とびっくりする安さでしかもうまい。さらに特筆はつゆだ。透明度5mmくらいだろうか、割り箸を浸すと沈んだ先の方は見えなくなる。もちろんそばにもつゆの色が染まりすぐに濃い茶色となる。これはすごい。立ち食いそばの探訪を長年続けているが、ここまで濃いつゆにお目にかかったことはない。東京イチの濃いつゆと呼んで過言でない。

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つゆに染まるそば。つゆをよく吸ってこれがまたうまい。

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沈めた箸の先が見えない。ソースのようなツヤのある漆黒。

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ご主人としばし歓談。
つゆうまいですね濃くてうまいです。「そうですか?うちは濃い口醤油使ってますからね。」
いやいやここまで濃いのは食べたことありません。「昔はね、みんなこうだったんですよ。最近は駅そばなんかも薄口醤油使うようになっちゃったけどね」

しかし、駅そばも濃い口醤油は使っている。どうも話がかみ合わないところがあるのはきっと、ご主人のおっしゃるところの「濃い口・薄口」が、世間一般でいうものとは違う基準があるからではないかと想像する。世の中で言う「薄口」とは関西風醤油で製造法も関東の濃い口とは異なるが、びっくりそば基準ではもっと独特なものがありそうだ。関東風「濃い口」の中でも特に濃いのがびっくりそば流の「濃い口」なのではないだろうか。千葉の醤油文化の西の端にある亀戸ではそうなのかもしれない。

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江戸っ子らしい語り口の陽気なご主人おひとり。どうか頑張って長くこの味を残していただきたい。びっくりそばの暗黒汁には習慣性がある。また食べたくてたまらない気持ちがある。

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370円

(日祝)休、07:00-20:00

評価は2点 ☆☆

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